「羽田空港アクセス線」実現へ大きく前進!新駅や運行形態はどうなる?2023年を振り返る
新駅や他のルートはどうなる?
「羽田空港新駅」は、P3駐車場の脇の地下1階に整備され、15両編成に対応する1面2線の構造となります。コンコースから第2ターミナルへは高低差なく移動が可能になるようです。第2ターミナルは主にANAが使用しており、これらの利用者が最も便利になりそうです。
ただ、新駅は国際線が発着する第3ターミナルからは離れた位置になります。JR東日本では、羽田空港新駅から第3ターミナルまでは、東京モノレールに乗り換えるか、空港内のターミナル間連絡バスの利用を促す方向で検討しているとしています。
「東山手ルート」は実現に向けて大きく前進しましたが、残る「西山手ルート」と「臨海部ルート」は実現の目途がたっていません。これらのルートはJR線ではない「りんかい線」を経由することが課題となっており、実現するためには、国や東京都など関係者を含めた協議を行う必要があります。現時点では事業スキームも決まっていない状態です。
そのため、埼玉県は2023年6月、国への2024年度の要望に「西山手ルート」の早期着工に向けた支援を盛り込みました。いまだ不透明な計画を動かしたい意志を見せており、「西山手ルート」への直通が見込まれる川越線などの活性化を期待しているようです。
【了】
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