世界で最もホット? 中国エアショーで“勢い”実感! 欧米も続々進出「空の民主化」に熱い視線
中国で開発中の小型飛行艇
会場には開発中の新型水陸両用機「ウェーブトレック」も実機が展示されました。こちらもLSA規格を満たしたモデルで、同社得意の金属製で折り畳み式の主翼、引き込み脚、ロータックス製100馬力エンジンを搭載しています。水上機として運用可能な飛行機であるため、今後の展開が楽しみなモデルの1つです。
DL-2Lは雲南省の民間企業が開発したLSAで、2019年にCAAC(中国民航局)より型式証明を取得、2020年には生産許可を取得した機体です。構造部分は複合材料で2人乗り。総重量600kgで、これまたロータックス製の100馬力エンジンを搭載しており、巡航速度は213km/h、航続距離は約1500kmを発揮します。なお、グラスコックピットのため計器類はディスプレイ表示式で見やすく近代的です。すでに20機がユーザーに引き渡し済みで、中国各地を飛び回っています。
ヨーロッパ生まれながら、中国国内で造られているものもありました。その1つがチェコ企業、スカイリーダー社が開発した「スカイリーダー600」の中国生産型「JA600」です。
スカイリーダー社は2005年創業ですが、2017年に中国企業ZAirの出資を受けてその傘下に入っています。その2年後、2019年にJA600は中国でも認証を取得。湖北省に生産工場が設けられ、生産が始まりました。同機もエンジンはロータックス製を搭載しています。
国有企業で大手航空機メーカーのAVIC(中国航空工業集団)もLSA市場に参入しており、今回は同社のグループ企業であるCAIGA Mustang Aircraft社の製品が展示されました。
AG60は高翼配置の金属製LSAで2021年にCAACより生産認可を取得しました。最大速度218km/h、上昇限度3600mで航続距離は1100km。また、自家用免許の取得に向けた訓練飛行、農業や森林管理、遊覧飛行などの用途を目的としていると発表されています。
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