「巨大な要塞駅」に「国内最小の新幹線駅」も 個性的すぎる北陸新幹線“新駅”たち、2024年3月開業へ
開業後のダイヤはどうなる?在来線は大変貌
整備主体の鉄道・運輸機構は2023年9月、全駅の駅舎工事が完了したと発表。同月には、JR東日本の新幹線用検測車両「East-i」(イーストアイ)と営業運転で使用されるW7系が初入線し、11月には速度向上試験で最高速度260km/hを達成しています。
12月に入り、延伸区間の施設が鉄道・運輸機構からJR西日本に移管されるなど、開業に向けた準備が着々と進んでいます。JR西日本は、敦賀延伸用としてW7系を11編成増備するとしています。
開業後、東京~敦賀間では「かがやき」9往復、「はくたか」5往復の計14往復が運行されます。このほか「つるぎ」が富山~敦賀間に18往復、金沢~敦賀間に7往復設定される予定です。
「かがやき」は9往復のうち、5往復が延伸区間では福井、敦賀のみに停車。東京~福井間の所要時間は最速2時間51分、東京~敦賀間は最速3時間8分となります。芦原温泉や越前たけふに停車する便も設定されます。
現在、大阪~金沢・和倉温泉を結ぶ特急「サンダーバード」や、名古屋~金沢を結ぶ特急「しらさぎ」は、それぞれ敦賀までに運行区間を短縮。北陸新幹線へのアクセス特急に変化し、これらの在来線特急は「つるぎ」と接続する形になります。
新幹線の延伸開業により、並行するJR北陸本線は第三セクターに転換されます。金沢~大聖寺間は「IRいしかわ鉄道」に、大聖寺~敦賀間は「ハピラインふくい」として再スタートを切る予定。かつて米原~直江津の全長353.8kmを誇った大幹線の北陸本線も、来春以降は米原~敦賀間のわずか45.9kmだけが残ります。
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