2023年の高速道路「最悪の渋滞」を記録した新ポイントとは 渋滞の傾向に異変 2024年も続く?

お盆の全国最長渋滞は「圏央道」だった

 2023年お盆期間、「全国で最も長い渋滞」が発生したのは、東名でも中央道でも関越道でも東北道でもなく、「圏央道」の八王子JCTを先頭とする渋滞でした。8月10日(木)内回りで48.9kmを記録。原因は「交通集中および緊急工事」とされています。

 こうした多客期で圏央道にて全国最長の渋滞を記録したのは初めてと思われます。このときは単純に距離で計算すると、埼玉県の桶川北本IC付近まで渋滞が延びていたことになります。

 中央道と圏央道が交わる八王子JCTは近年、混雑が激化しています。山梨方面へ向かうクルマが増える休日午前を中心に、圏央道の内回り・外回り双方に渋滞が延びる傾向です。

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圏央道の八王子JCT(画像:photolibrary)。

 この原因は、中央道下り線の相模湖IC付近を先頭とした激しい渋滞も影響していることが分かっており、対策として現在、下りの相模湖IC出口車線を東京側へ約2km延長し、車線数を増やす(付加車線)ことでピンポイントに交通容量を増大させる工事が行われています。

 中央道では、上り線の渋滞ポイントとして知られる「小仏トンネル」に並行して上り線用の新トンネルを建設する対策とともに、下り線側でも対策が進んでいます。

【了】

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