「鉄道の省力化3点セット」開発着々 2024年の鉄道どう変化 人口減少時代の試金石に?

人出が戻り、運輸収入も回復基調にある鉄道業界。しかし一件落着とはいかず、その先で待ち受ける人口減少を見据えて動き出しています。自動運転に代表されるように、2024年は技術の熟成が求められる1年かもしれません。

自動運転 試験から本格運用へ

 続いて列車運行の合理化、省力化です。今年、新たにワンマン運転を開始する路線は新型車両E131系の投入が完了するJR鶴見線。また昨年から水戸~いわき間の一部列車でワンマン運転を開始したJR常磐線が、土浦~いわき間に拡大します。

 JR東日本は2021年に、山手線、京浜東北線、常磐緩行線などの主要路線で、2025年以降にワンマン運転を導入すると発表しています。すでにATO(自動列車運転装置)を導入している常磐緩行線が第一候補となりそうですが、2025年3月のダイヤ改正に向けて今年中に何らかの発表がありそうです。

 私鉄でも阪急電鉄が伊丹線で今年3月からワンマン運転を開始し、箕面線は2026年春ごろ、嵐山線では2027年春ごろに導入する方針を発表。小田急電鉄も2025年度以降、傘下の箱根登山鉄道の小田原~箱根湯本間でワンマン化を進める方針です。このほかにも今年は様々な計画、方針が示されるかもしれません。

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我が国が目指す自動運転(画像:国土交通省)。

 ワンマン運転からさらに踏み込んだ取り組みが自動運転です。自動運転といっても現状、無人化は想定しておらず、先頭車両に運転資格を持たない係員が搭乗する「GoA2.5」と呼ばれる形態です。一見、大きく変わらないようにも思えますが、養成に時間と金のかかる運転士を削減できるのは、経費削減のみならず、担い手不足を見据えて重要な意味を持ちます。

 これまでもJR山手線、東海道新幹線、東武大師線などで実証試験が行われており、昨年末には南海電鉄も和歌山港線での試験を報道公開しましたが、今年3月のダイヤ改正で初めて正式導入されるのがJR九州の香椎線です。

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