もし災害派遣の護衛艦に乗り遅れたら… だから“1時間半前”行動!? 過去には「ヘリで来た」ことも

艦艇乗りだけかと思いきや陸上勤務者も一緒

 ちなみに海上自衛官の場合、基地へ4時間以内で戻れない遠方へ外出する場合は「区域外申請」というのを行く前に必ず出す必要があります。

 とはいえ、今回のような災害派遣時などの緊急出港は、それよりも短い時間で出ることが多いので、例えば少し遠出した時に大地震が起きた場合、自艦の出港に間に合わなければ陸上部隊で待機となります。

 ただし、この場合も、あらゆる交通手段を使い基地(港)には出向く必要があります。家族としても災害時のシミュレーションは頭の隅に置いているので、遠出をする場合は少し緊張することも。

 なお、艦艇ではなく陸上部隊の勤務者ならもう少し緩いのかというと、そこはあまり変わらないとのことでした。

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令和6年能登半島地震が起き、京都府の舞鶴基地を緊急出港する海上自衛隊の多用途支援艦「ひうち」(画像:海上自衛隊舞鶴地方総監部)。

 だからか、海上自衛官の夫であるやこさんは2023年12月現在、艦艇を降りて陸上部隊で勤務しているのですが、0745(午前7時45分)が帰艦(出勤)時刻だとしたら、なんと1時間半前には部隊に着いているとのこと。5分前行動が海自のルールですが、それにしても早すぎでは……。

 民間企業ではこれらの行動は「前残業」と呼ばれ、最近ではよろしくない文化になりつつありますが、自衛隊は特別国家公務員のため当てはまらないんですかね。

 そんな遅刻に厳しい海上自衛隊。私もやこさんの話を聞いて、1時間半前はさすがに無理ですが、せめて30分前行動をしようかなと気持ちを改めたのでした。

【了】

【スゴ…】自衛隊「チャリで来た」ならぬ「ヘリで来た」出勤とは?(マンガを読む)

テーマ特集「【ミリタリー】急げ、救え! 自衛隊「災害派遣」の現場にせまる!」へ

Writer: たいらさおり(漫画家/デザイナー)

漫画家・デザイナー。夫のやこさん、娘のみーちゃんと暮らすのんきなオタク。海自にはまってからあれよあれよと人生が変わってしまった。著書「海自オタがうっかり『中の人』と結婚した件。(秀和システム)」「北海道民のオキテ(KADOKAWA中経出版)」各シリーズ発売中。

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