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【ミリタリー】急げ、救え! 自衛隊「災害派遣」の現場にせまる!
豪雨や地震など、各地で災害が相次ぐ昨今。行方不明者の捜索活動や瓦礫撤去、被災者への支援など、「災害派遣」の現場で多岐にわたり活動する自衛隊の姿をまとめました。
急げ現場へ! 災害派遣の舞台裏にせまる!
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熊本地震から5年。いまでは毎年のように自衛隊が災害派遣で活動しています。しかし自衛隊が活動するためには法的な裏付けと出動までの定められたスキームがあります。元陸自トップに災害派遣の流れと課題について話を聞きました。
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自衛隊の災害派遣にも種類がありますが、新型コロナウイルス対策での災害派遣はその要件を満たすのか否か、という声が聞かれます。「災害派遣」の基礎をふまえつつ、議論の争点などを見ていきます。
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2018年9月に発生した北海道地震では、土砂崩れにより各所で道路が寸断されました。これを復旧すべく、道内はもとより本州各地からも、続々と自衛隊の重機部隊が現地入りしました。民間には見られない重機も活躍しています。
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自衛隊の災害派遣活動は陸海空それぞれに役割があります。航空自衛隊も様々な役割を担いますが、そのひとつ「輸送力」に注目しました。
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災害発生時、自衛隊のなかで最初に動き出す「FAST-Force」と呼ばれる部隊があります。彼らの担う役割とはどのようなもので、先の北海道地震ではどのように機能したのでしょうか。
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掃海艇は本来、機雷の排除を任とする軍用艦艇で、海自の艦艇のなかではだいぶ小柄です。「FAST-Force」に指定された掃海艇「いずしま」の、北海道胆振東部地震における活動を振り返ります。
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2018年は西日本豪雨や北海道地震など災害が相次ぎましたが、その被災者支援に、貨客船(フェリー)「はくおう」が参加しました。そうしたフネが自衛隊の活動に参加する理由や、船内の様子などを解説します。
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「平成30年北海道胆振東部地震」に関する自衛隊の被災者支援活動のなかに、「しらせ」の名前がありました。なぜ南極観測船として知られる同船が北海道で支援活動に従事していたのかというと、実はたまたまそこに居合わせたから、という理由でした。
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「平成30年7月豪雨」の被災地を救援すべく、3万人を超える自衛隊員が派遣されました。その出発前の駐屯地内ではどのような準備がされているのでしょうか。陸上自衛隊練馬駐屯地の様子を取材しました。
「災」の備え、様々な装備品
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陸上自衛隊の車両は、悪路走破性も重要なため、トラックなども専用のものが多く使われています。救急車も不整地に強い専用のものがありますが、悪路走破性だけでなく収容人数も多いという特徴があります。
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1990(平成2)年の調達開始以来、約30年にわたって導入されている、そんな支援車両が陸上自衛隊にあります。戦闘でも災害派遣でも使えるロングセラーの陸上自衛隊装備について見てみます。
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災害派遣時、陸上自衛隊は迅速に出動できるよう、救援資機材をコンテナに収納し、ユニット化した装備を全国の駐屯地および部隊に配備しています。人命救助専用装備の誕生は20世紀末に起きた大規模災害がきっかけでした。
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2019年10月に起きた台風19号の災害派遣で、陸上自衛隊の「CT診断車」が初めて出動しました。実は民間にもあるというCT診断車ですが、そもそもなぜ陸上自衛隊に配備されているのでしょうか。
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島しょへの上陸などに使用される陸自のAAV7こと「水陸両用車」は、災害時の活用も期待されます。そうした想定の訓練はすでに開始されていますが、実際に出動となると、まだ解決すべき課題がありました。
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自衛隊の「災害派遣」は、地震や洪水など自然災害の場合だけではありません。その8割が、実は急患輸送です。消防の行政サービスを自衛隊が肩代わりするようなことをしているのには、もちろん理由があります。
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戦場はもちろん、地震などの災害時も含め、橋がないからといって立ち止まっていては、計画遂行に支障をきたしてしまいます。なければ架ける、というわけで、陸自の架橋装備を解説します。
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災害派遣における被災者への入浴支援として、陸自の「野外入浴セット」はしばしば報道などで目にしますが、断水地域で水はどう確保するのでしょうか。入浴支援の舞台裏をのぞくと、自衛隊にしかできないサービスなことがよくわかります。
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陸自と空自が保有する、ふたつのローターを備えた大型輸送ヘリCH-47「チヌーク」は、導入から30年以上が経過しています。災害報道などで目にする機会も多いかもしれませんが、そのようにいまなおあちこちで使われ続けるのにはもちろん理由があります。
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2018年現在もなお、陸自では1974年に制式化された「74式戦車」が多数現役です。さすがに第一線での活躍は難しいようですが、運用研究の積み重ねがあったり、戦闘以外にも活用の場があったりして、まだ使いみちはあるようです。
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自衛隊においても他国の軍隊と同様、食事は最も重要なもののひとつです。そうした意味で陸自の最重要装備ともいえるのが「野外炊具1号」でしょう。そもそもどのような装備で、そしてどのような隊員が調理にあたっているのでしょうか。
これまでの「災」をふりかえり
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陸上自衛隊の源流は、朝鮮戦争の勃発によって誕生した警察予備隊です。当時は再軍備への懸念から、警察予備隊の出動命令は内閣総理大臣しか出せませんでした。それが、初の災害派遣のときに足かせとなったのです。
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陸上自衛隊のヘリコプターによる救助活動は、実際のところどのように行われているのでしょうか。2015年9月、関東・東北豪雨にて救助にあたった、UH-60JAの機内の様子を追います。
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自衛隊の災害派遣というと、トラックや重機、ヘリコプターなどの活動する様を報道でもよく目にしますが、過去には戦車が派遣されたこともあります。頑丈だとか、悪路走破性といった理由はもちろんですが、そこには別の理由もありました。
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自衛隊にはさまざまな乗りものがありますが、オートバイもその機動性を生かし、多くの現場で活躍しています。なかでも陸上自衛隊の偵察部隊は災害や有事の際、真っ先に現場へ入る地上部隊であり、その任務は危険で過酷なものです。
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未曾有の被害をもたらした東日本大震災。その現場で輸送ヘリコプター「チヌーク」を駆り、救難活動をはじめさまざまな任務に従事した航空自衛隊の現役パイロットに、当時の様子などを聞きました。
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2016年4月14日に熊本県で発生した大地震において、真っ先に離陸した自衛隊機はF-2戦闘機でした。これには阪神淡路大震災の教訓が活かされています。