あれ自衛艦? 能登へ災害派遣された「白いフェリー」の正体 ますます重要になる“海の助っ人”

被災地支援にもってこいの大型船 でも欠点も

 旅客の利用を前提に建造されたフェリーは広い船内スペースと多くの客室を備えていることから、被災者の宿泊を受け入れることができます。少しでも休められるような環境を整えることで、大規模災害で問題となっている避難疲れやストレスの軽減へ繋げることができるでしょう。

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防衛省のチャーター船「ナッチャンWorld」。ウェーブピアサーと呼ばれる独特の船型が特徴(画像:国土交通省関東地方整備局)。

 ただ「はくおう」も「ナッチャンWorld」も水深の問題があり、きちんと岸壁が整備された港でなければ入港できません。

 実際、過去の熊本地震において「はくおう」は八代港に入港し、熊本港で避難所となったのはより小さな九商フェリーの「フェリーくまもと」(1165総トン)と熊本フェリーの「オーシャンアロー」(1687総トン)の2隻でした。

 日本の防衛だけでなく災害にも活用できるという点で、国の意思で派遣できる船舶がキープされていることは大きく、人の命を守ることにつながるのであれば、こうした取り組みを拡充することも選択肢として用意すべきではないかと筆者(深水千翔:海事ライター)は考えます。

【了】

【広~い浴室も完備!】これがフェリー「はくおう」の船内です(写真)

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Writer: 深水千翔(海事ライター)

1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。

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コメント

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2件のコメント

  1. 相生に繋いでたのが無くなってた。
    頑張れ!

  2. 桟橋が整備されていない港湾では車両甲板がもったいないのでトレーラーハウスかコンテナハウスを並べたらどうだろう