「木場と新木場、近くでしょ?」 関東の「かなり離れた派生駅」 間違えると最も悲惨なのは…?

「横浜駅」と「新横浜駅」のように、駅には「地名駅」と「その派生駅」が存在します。場所によっては「派生駅」はかなり遠くにある場合もあり、もし間違えると大変です。そのような要注意の駅を関東で挙げてみました。

木場駅と新木場駅は近くない

 筆者(安藤昌季:乗りものライター)は、東京メトロ東西線の車内で女性グループがこう話しながら、列車から降りて行くのを耳にしました。
 
女性A「あ、木場よ。降りなきゃ」
女性B「新木場に行くのって、ここでいいのよね」
女性A「違っていても、すぐ近くでしょ」
 
 筆者はびっくりして、声をかけようかと迷った瞬間に扉は閉まりました。

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木場駅と新木場駅は近距離ではない(画像:写真AC)。

 東京メトロ東西線「木場」駅と、東京メトロ有楽町線(JR京葉線・りんかい線)「新木場」駅は、道路上の距離で4.1kmも離れており、もし歩けば道を知っていても1時間はかかります。

 鉄道を利用して木場駅から新木場駅へ向かうには、東西線で門前仲町駅へ行き都営大江戸線に乗り換え、月島駅で有楽町線に再度乗り換えのうえ向かうことになります。所要時間は20分ほどです。

 この例は「同じ地名を含んだ駅でも近くにあるとは限らない」ものですが、ほかにもこのような事例は沢山あります。今回は関東地方に限定して「基本の地名駅から離れた、同じ地名を含む派生駅」について取り上げたいと思います。なお駅数が多いので、基準を設けて数を絞りました。基準は以下の通りです。

★基本となる駅名と、同じ名称を含む派生駅とを比べた際、道路上の距離で最も遠い駅(派生駅同士はきりがないので取り上げない)

★派生駅まで1路線の鉄道では行けない駅同士(例えば「横浜→新横浜」は5.2km離れているが、1路線〈横浜市営地下鉄など〉で到達できるので除外)

★乗り換えができるなど、基本となる駅の至近に別の駅があり、そこから派生駅まで事実上、1路線で行けるケースは除外(「板橋(下板橋経由)⇔上板橋」や「成田(京成成田経由)⇔東成田」など)

★基本駅と派生駅が同じ名称でも、示しているものが完全に異なる地域同士や、地名ではなく施設名由来の駅は除外(「牛久⇔上総牛久」「千葉⇔千葉ニュータウン中央」「青梅⇔青梅街道」「江戸川⇔江戸川橋」「船橋⇔船橋日大前」「早稲田⇔本庄早稲田」など)

★道路上で4km以上離れている駅同士(筆者の計測では、3km台は11駅、2km台は18駅あり、それ以下は膨大になるため)

 では、4kmから昇順で見ていきます。

間違えると悲惨! これがそんな2駅を結ぶ新線計画です(地図)

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