あまりに代償デカすぎた「ロシア兵器購入」 孤立するトルコ空軍、本当に「中パ製の戦闘機」を選択するのか?

トルコが、中国・パキスタン共同開発の戦闘機を導入するかもしれないと、一部メディアで報じられました。本当でしょうか。そもそも最新ステルス戦闘機F-35の導入を目指していたはずなのに、どうしてそうなったのか、振り返ります。

ロシア製ミサイルシステムの導入が決定打か

 なかでも決定的とされるのが、ロシア製の強力な防空ミサイルシステムS-400を購入したことです。当初、トルコがその決定を明らかにすると、アメリカはF-35の開発・生産・運用計画から同国を排除すると明言、強くS-400購入の撤回を迫りました。しかし、トルコはアメリカの動きを拒否、最終的にS-400を導入したのです。

 結果、アメリカは宣言通りS-400を導入したトルコを、F-35のプロジェクトから追放してしまいました。トルコはF-35共同開発国の一員であったにも関わらずです。その動きは厳格で、引き渡しが目前であったトルコ空軍の国籍章が入ったF-35さえ、全て自国空軍へ転用・編入してしまいます。

Large 20240130 01
パキスタン空軍のJF-17「サンダー」戦闘機(画像:パキスタン政府)。

 トルコが、ヨーロッパやアメリカの反発を甘く見ていたのかどうかはわかりませんが、S-400導入の影響はF-35計画から追放するだけで終わりませんでした。すでにトルコ空軍が運用中である既存のF-16「ファイティングファルコン」についても、老朽化に伴う性能向上・寿命延長化改修、いわゆるF-16Vへのアップデート計画に難色を示したのです。

 これに対し、トルコはF-16Vの代替として、英独伊西が共同開発したユーロファイター「タイフーン」を導入しようと計画します。しかし、折しもロシアがウクライナに侵攻を開始したことで、ヨーロッパとロシアを天秤にかけるような態度を同国が取っていたことが影響を及ぼします。なかでも、ドイツのトルコへの不信が高まったことで、こちらについても難しい状況に直面してしまいました。

 ロシアに対して良い顔をすれば当然、既存の友好関係にはヒビが入るという当たり前すぎる結果に対して、トルコがどれだけ事前にリスクを計算していたのかはわかりません。

【画像】えっ…F-22のパクリ!?!!? 「トルコ国産」ステルス戦闘機「カーン」を見る

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス