防衛費倍増=「仕事も倍」川崎重工どう動く 語られた防衛事業のビジョンとは 「三菱とも協力を」

防衛費が倍増されるのに伴い、川崎重工が説明会を開きました。会場では、執行役員の口から防衛事業の収益改善という言葉も。民間企業として具体的にどう動くのかハナシを聞いてきました。

「トマホーク」ミサイル用エンジンよりも小型・高出力

 川重は2024年1月現在、新SSM(島嶼防衛用新対艦誘導弾)やC-2輸送機をベースとしたスタンド・オフ電子戦機、VLS(垂直発射装置)を装備した次期新型潜水艦、艦船や島嶼部への物資輸送に活用できるVTOL無人機、そして対空型偵察無人機や戦闘支援型無人機などの開発に注力しています。

 新SSMは長射程化とステルス性を両立させた弾体と自社開発の高性能赤外線シーカー、そして軽量で大出力なKJ300ターボファンエンジンで構成されます。

 航空機、艦艇、地上など複数のプラットフォームから新SSMが発射されると、相互に通信を行いながら海面スレスレをフォーメーション飛行することで、敵のレーダーから発見されずに接近、かつ優れた機動性で相手からの攻撃を回避し、高い残存性も発揮するといいます。AI(人工知能)によって自ら目標を識別し、精密誘導を実現します。

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川崎重工が製造する国産ジェット輸送機C-2(画像:航空自衛隊)。

 搭載されるKJ300ターボファンエンジンはスタンド・オフ・ミサイル用エンジンとして国内唯一のもの。このミサイルは、ターボファン化することにより同規模のターボジェットエンジンと比べて低燃費、長射程を実現するとともに、補機の小型化によってファン径を最大限大きくして、同一規模のターボファンエンジンに対し、世界最高レベルの大出力を実現しました。

 下川専務は、標的機用に使っているKJ10シリーズが国際的に貴重なエンジンであり、海外からも引き合いが来ていることに触れ、「KJ300はトマホークに搭載されているエンジンよりも大出力で非常に優秀なエンジン。このシリーズは装備品移転の対象になると思う」と話しています。加えて水素実証機、無人機用さらには有人機用と発展させていく方針も示しました。

【川崎重工で開発中!】これが国産の長射程巡航ミサイル用ジェットエンジンです(写真)

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