米海兵隊に「新・撃墜王」が誕生!? 老攻撃機「ハリアーII」紅海で大活躍 これが “最後の花道” に?

紅海を航行する艦船に対し、各種攻撃を加えている武装勢力「フーシ派」のUAVを、アメリカ海兵隊の老攻撃機が迎撃しています。なかにはエース・パイロットに匹敵する戦果を挙げているものまでいるそうです。

退役が見えてきたAV-8Bの最後の戦果か?

 今回、BBCが報じた紅海でのUAV撃墜では、AV-8B「ハリアーII」がどのような兵器を使ったかは不明です。しかし、「ハリアーIIプラス」へのアップグレード化で追加されたレーダーやミサイルが大きな役割を担ったのは間違いないでしょう。

 とはいえ、今後も同じ様な任務でAV-8Bが使われる可能性は低いといえそうです。

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AV-8B「ハリアーII」の後継機として配備が進むF-35B「ライトニングII」。胴体部分にリフトファンが追加され、エンジンノズルも可変式になったことで、ハリアーと同様の垂直着陸が可能となった(画像:アメリカ海兵隊)。

 じつは、アメリカ海兵隊では2024年現在、AV-8B「ハリアーII」を、新型機F-35B「ライトニングII」に更新する作業を進めています。F-35Bは対地対空の両方が可能なマルチロール戦闘機であるうえ、ステルス性と第5世代戦闘機と呼ばれる高性能なアビオニクスも搭載しています。その性能はすべての点においてAV-8Bを凌駕しています。

 当初の予定ではAV-8BもF-35Bと合わせて2030年頃まで運用する予定でした。しかし、運用機種を減らすことで10億ドル以上の予算が削減できるという理由から、AV-8Bは当初計画よりも早く退役することが決まっています。

 今年(2024年)の1月29日には、米本土東海岸に位置するノースカロライナ州のチェリーポイント航空基地が、AV-8Bのエンジン整備を整備員に教えるクラスが、最後の卒業生を送り出したと発表しました。これもAV-8Bの完全退役を見据えた動きであり、そのプレスリリースには「AV-8BハリアーIIの退役まであと2年」と記載されていたそうです。

 今回のドローン撃墜のニュースは、40年にわたったアメリカ海兵隊におけるAV-8B運用の歴史において、ひょっとしたら最後の花道を飾る出来事になるかもしれません。

【了】

【比べると形が違う!】これがフーシ派UAVを多数撃墜している「アムラーム」ミサイルです(写真)

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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