「中国製の最新攻撃ヘリ」その驚くべき光景 海外初展示を見てきた! そこまで “国産化”できるのか!
攻撃ヘリとしては最先端かも?
今回の「シンガポール航空ショー2024」には展示されていませんが、Z-10には前出したミサイル以外にも多くの搭載兵器が用意されています。
中には最大射程70kmの対地ミサイルCM-501Gや、発射後も一定時間空に留まって、その間に自身で目標を探して自爆攻撃を行う徘徊兵器CM-501XAまであるそうです。
Z-10が中国製である利点は、中国の航空産業の技術力をアピールするだけではありません。一国でプラットフォームと兵器の両方を開発できるということは、刻々と変化する戦場のニーズに対して、それに適応した新しいモノを素早く提供できることを意味します。
筆者(布留川 司:ルポライター・カメラマン)としては、今回Z-10が「シンガポール航空ショー2024」に出展したのは、その存在をアピールして中国軍以外の外国軍へ導入を促したい思惑があるからではないかと考えます。
同機はすでにパキスタン陸軍で試験的に数機導入されているそうです。今後、このような海外トレードショーへの展示が継続して行われれば、Z-10を導入する国も増えるかもしれません。
【了】
Writer: 布留川 司(ルポライター・カメラマン)
雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info
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