任務は“尖閣諸島の守り”だけじゃない! 最新巡視船「はてるま」引渡しで見た海上保安庁の覚悟 騒がしい日本領海に睨み

新たに建造された巡視船「はてるま」が、岡山県にある三菱重工マリタイムシステムズで海上保安庁に引き渡されました。同船は尖閣諸島周辺の警備救難に従事するとのこと。引き渡し式では、船長などから領海警備の覚悟を聞けました。

設計時から女性が乗り組むことを想定

 特に、増強著しいのが尖閣警備の最前線となる石垣海上保安部で、2021年11月には海上保安庁最大級の巡視船であるヘリコプター搭載型巡視船(PLH)「あさづき」(6500総トン)を配備しました。

 さらに、2024年2月22日にジャパンマリンユナイテッド(JMU)横浜事業所磯子工場で竣工した3500トン型巡視船「やえやま」(PL-203)を、「はてるま」と共に配備することを海上保安庁は明らかにしています。

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岡山県玉野市にある三菱重工マリタイムシステムズ玉野本社工場で行われた巡視船「はてるま」の引き渡し式典の様子(深水千翔撮影)。

 今回、引き渡された「はてるま」は、くにさき型巡視船の22番船に当たり、2020年度の補正予算で建造が決まった1隻です。総事業費は72億円。北海道の紋別海上保安部(第一管区)に配置換えとなった、巡視船「だいせつ(旧はてるま)」(1300総トン)の代替です。

 前出の矢頭部長は、「だいせつ」と名前を変えて北海道に転籍した先代「はてるま」にも訓示の際に触れており、「先代『はてるま』は平成20年に就役し、尖閣警備という重要な任務を令和5年12月まで15年間にわたって務め、我が国の海を守ってきた。本船はこの誇り高き『はてるま』の名を継承し、石垣を拠点に我が国の安全確保という尊い任務を着実に遂行し、引き続き国民の安全安心を大きく寄与できるものと確信している」と述べていました。

 こうして海上保安庁の新戦力となった2代目「はてるま」は、船体サイズが1500総トン、長さ96m、幅11.5m。ディーゼルエンジン2基搭載で、25ノット(約46.3km/h)以上の速力を発揮します。定員は37名で、女性の海上保安官が乗り組むことを当初から想定した構造になっているのも特徴だといいます。

 船首側には目標追尾型遠隔操縦機能(RFS)を備える30mm機関砲や、遠隔で操作できる高圧放水銃を装備。ブリッジ上には赤外線捜索監視装置と遠隔監視採証装置が設置されています。

【センサー盛り沢山!】これが令和のスタンダード巡視船「はてるま」の全容です(写真)

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