「100歳超えSL」ついにラストランへ 煤だらけの整備に密着 “本調じゃない”と語るワケは
最後の1年は「ぶっ通し」 58654号機
今回、最後の交番検査で整備を担当したのはJR九州エンジニアリングのスタッフ6名で、煤と油で汚れながらも最後の整備を行いました。
例年SLの運行は3月から11月にかけて行われ、運行後は翌年の3月まで小倉総合車両センター(北九州市小倉北区)で分解・整備されていましたが、今年度はそれを省略して3月まで丸1年を連続で運行。このためSLは蒸気漏れを起こし、本調子ではないということでした。
検査初日に行われた作業は、分解したボイラー関係の弁圧縮機の整備・点検、ボイラー内などの検査、車輪やその周辺のボルトを検査ハンマーで叩いて異常がないかを調べる足回りの検査など。またボイラー内部にある溶栓という鉛の栓を抜くために、2人の若い整備士が真っ黒になりながら、ボイラー内部から出てくるシーンも見られました。
交番検査を終えた58654号機。残り1か月を元気に最後まで走りきってくれることでしょう。
【了】
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