「100歳超えSL」ついにラストランへ 煤だらけの整備に密着 “本調じゃない”と語るワケは

「SL人吉」の牽引機として使われる「ハチロク」こと8620形蒸気機関車58654号機が、ラストランを前に3日間の交番検査を受けました。すでに製造から100年以上が経過し老朽化も目立ちますが、作業員は真っ黒になりながら整備を行いました。

最後の1年は「ぶっ通し」 58654号機

 今回、最後の交番検査で整備を担当したのはJR九州エンジニアリングのスタッフ6名で、煤と油で汚れながらも最後の整備を行いました。

 例年SLの運行は3月から11月にかけて行われ、運行後は翌年の3月まで小倉総合車両センター(北九州市小倉北区)で分解・整備されていましたが、今年度はそれを省略して3月まで丸1年を連続で運行。このためSLは蒸気漏れを起こし、本調子ではないということでした。

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熊本車両センター内の58654号機(2024年2月20日、乗りものニュース編集部撮影)。

 検査初日に行われた作業は、分解したボイラー関係の弁圧縮機の整備・点検、ボイラー内などの検査、車輪やその周辺のボルトを検査ハンマーで叩いて異常がないかを調べる足回りの検査など。またボイラー内部にある溶栓という鉛の栓を抜くために、2人の若い整備士が真っ黒になりながら、ボイラー内部から出てくるシーンも見られました。

 交番検査を終えた58654号機。残り1か月を元気に最後まで走りきってくれることでしょう。

【了】

全身真っ黒! 100歳超えSLの整備現場(写真)

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