「高速出口から本線までズラーーーっ」大幅緩和? 中央道の猛烈渋滞減 “3秒”が大きな効果

ちょっと変えただけでよくなったようです。

信号ができてしまった高井戸ICの出口

 中央道で東京に向かう上り線のうち、東京都内の渋滞ポイントとして知られるのが「高井戸IC~調布IC」間です。ここでは車線を増やすなどの抜本的な対策も行われていますが、高井戸IC出口の“ソフト対策”によっても、渋滞が大きく緩和されているようです。

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中央道下り線。高井戸IC出口(左)の車列が渋滞に拍車をかけている(中央道渋滞ボトルネック検討WG第11回資料より)。

 国土交通省やNEXCOなどの関係者からなる「中央道渋滞ボトルネック検討ワーキンググループ」において、高井戸IC付近では2種類の渋滞要因が指摘されています。首都高から続く渋滞と、高井戸IC出口から本線まで続く車列です。

 このうち後者については以前、出口ランプから中央道高架下の道路を活用して、高速道路を出た車両がスムーズに新宿・環八通り方面それぞれへ向かうことができました。しかし2019年、中央道高架下道路の前後区間が「放射5号線」として開通し、東八道路とつながると、出口ランプから中央道高架下へ出るところに信号機が設置され、その信号待ちの車列が本線まで延びるようになっていました。

 そこでNEXCO中日本は2022年8月、警察と協議のうえ、この出口信号の青の時間を3秒延長。これにより、高井戸IC出口に起因する渋滞の損失時間は約6割削減されたそうです。

 とはいえ、上り線の高井戸IC~調布IC間は、前出した首都高からの渋滞や、三鷹バス停付近の線形不良および車線の減少など、複数の要因が指摘されています。このため、三鷹バス停付近で車線を増やす「付加車線」の事業が進められており、2024年1月には工事発注手続きに進んでいる状況です。

【了】

【3秒で劇的改善!?】中央道「高井戸出口」ビフォーアフター(画像)

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コメント

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1件のコメント

  1. 警察とか公団とか、カイゼンをもっと真剣にやって欲しいよね。