吉村知事「空飛ぶクルマはヘリやん!違う」ではどんな乗りもの? かなりの人がクルマと言い張る理由とは
吉村洋文大阪府知事が「空飛ぶクルマはヘリと違う」と公式Xに投稿したことが論議を呼んでいます。一体ヘリコプターと空飛ぶクルマはどこが違うのでしょうか。
吉村知事の発言が波紋を呼ぶ
吉村洋文大阪府知事は2024年3月10日、「空飛ぶクルマ」を自動運転で飛行させる実証実験が関西で初めて行われたことを受け、次のように公式X(旧:Twitter)で投稿しました。
「空飛ぶクルマはヘリやん!違う。ヘリで自動運転は困難。空飛ぶクルマは自動運転との親和性が高い」
この発言を巡りXでは、「ヘリも自律飛行実験はしている」「なら陸を走ってみろ」といった反論がありましたが、そもそもなぜ、ヘリのような見た目なのに吉村知事のように「空飛ぶクルマ」と言う人が多いのでしょうか。
国土交通省によると、「空飛ぶクルマ」は「電動」「自動(操縦)」「垂直離着陸」でひとつのイメージとはなっていますが、実は乗りものとしては明確な定義はありません。
一方で経済産業省は「空飛ぶクルマ」を「電動化、自動化といった航空技術や垂直離着陸などの運航形態によって実現される、利用しやすく持続可能な次世代の空の移動手段」と定義しています。この定義を参考にして、道路を走行しませんが、将来的に「クルマのように人々の生活になくてはならない存在となる空飛ぶ乗りもの」であるととらえ「空飛ぶクルマ」と呼ぶ人が多いようです。
一応、ヘリコプターなどの回転翼機との大きな違いとして、空飛ぶクルマには離着陸に必要なヘリポートや滑走路など大型の施設が不要という点が挙げられます。小規模な離着陸スペースを確保しての、都市部での送迎サービスや、離島・山間部での移動手段、災害時の救急輸送などの活用が期待されているのはそのためです。
また、見た目の特徴としては、ドローンなどではお馴染みとなっている、複数のプロペラが回転して飛ぶ「マルチコプター」と呼ばれる機体構造であることが多い点も、ヘリとの違いとして分かりやすいところではないでしょうか。これらの機体は、電動で垂直離着陸をすることから「eVTOL」と呼ぶこともあります。
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