新たな“福井の顔”に! 北陸新幹線「E7系・W7系」そういえばなぜ“鼻が長くない”のか?
上越新幹線のスピードアップにも貢献
車体の塗装は白をベースに、先頭や屋根は青。このほか、銅色を帯の色に使っています。1編成はE5系より2両多い12両で、敦賀(福井)寄りの先頭車となる12号車は「鉄道版ファーストクラス」といえるグランクラス。続く11号車がグリーン車で、残り10両は普通車です。車両数やデザインは異なるものの、E5系と似た構成だといえるでしょう。車内は日本の四季や伝統を織り込んだデザインを採用しています。
近年進んでいる鉄道車両のモバイル機器対応はE5系やE6系よりも充実しており、E7系とW7系は初めてすべての座席にコンセントを設置しています。これは、E5系と比べて最高速度が遅く、電源容量に余裕があったことから「全席コンセント」が実現したのだとか。また、グランクラスとグリーン車には最新タイプの空気浄化システムも搭載しました。
E7系が営業運転を開始したのは、北陸新幹線の延伸開業に先立つ2014(平成26)年、東京~長野間の「あさま」でのこと。翌2015(平成27)年に金沢まで延伸した後は、E7系とW7系が「かがやき」「はくたか」「つるぎ」でも使われるようになりました。
そして、このたびの金沢~敦賀間の開業により、福井県内でも姿を見るようになっています。
また、2019年からは、上越新幹線「とき」「たにがわ」の一部にもE7系が導入され、2023年3月のダイヤ改正で上越新幹線のすべての列車がE7系に統一されています。なお、上越新幹線ではE7系の設計最高速度である275km/hで運行されています。
ちなみに、東北新幹線では通常運転されていませんが、仙台~金沢間を直通する団体臨時列車でE7系が運用に入ったことがあるほか、盛岡新幹線車両センターでイベント展示されたこともあります。
【了】
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