異例の高速バス「マツダ本社前」行きが初登場 本社ビル軒下まで直通! なぜ自動車メーカー行きが?
広島を代表する世界の自動車メーカー「マツダ」。その本社まで直通する高速バスが誕生します。一般路線バスではなく、遠方の都市から高速バスをわざわざ本社まで走らせるのはなぜでしょうか。
高速バス「マツダ本社前」発着が誕生
2024年4月1日に全国のバス事業者でダイヤ改正が行わます。そのなかで、「マツダ本社前」へ直通する高速バスが誕生することになりました。
運行するのは、山口県東部を中心に路線バスなどを展開する防長交通です。高速バス「広島線」のうち、湯田温泉、防府駅、徳山駅などと広島バスセンターを結ぶ系統の1往復を、平日のみ、広島バスセンターから「マツダ本社前」まで延伸します。
広島を代表する企業であり、世界的な自動車メーカーでもあるマツダの本社は広島市の隣に位置する府中町、JR向洋(むかいなだ)駅の近くにあります。ただ、防長バスによると、今回の高速バスは駅前ではなく、まさにマツダ広島本社ビルの軒下のバス停に発着するのだとか。
全国には数多くの自動車メーカーの拠点がありますが、遠方の都市から高速バスが直通するというのは、珍しい取り組みといえます。マツダに話を聞くと「マツダから防長バス様にご相談させていただき、実現したものです」とのこと。
「主に、生産技術の開発や工場のメンテナンスに携わる部門など、定期的かつ頻繁に広島本社と防府工場(山口県防府市)のあいだを張する社員から、利便性向上のため要望があり、ご相談させていただきました」
マツダによると、この出張利用で月間のべ約100名程度の利用を見込んでいるとのこと。一定のボリュームがあることから、高速バス路線の延伸に至ったということです。「ご対応・実現くださった防長バス様には大変感謝しております」と話していました。
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