「ザ・国鉄」思わぬ共演!? 最後の「国鉄型気動車急行」終焉のはずが、“お隣の路線”で復活のワケ

キハ52形とキハ40形は並ぶ?

 2扉セミクロスシートに青いモケット、国鉄時代の広告も飾られたキハ52形は、タイムスリップした雰囲気です。国鉄型らしい重厚なエンジン音と、意外と座り心地のよいボックスシートを堪能しました。進行方向左側の座席は日差しが強いので、座るなら右側がよいかもしれません。10時18分、上総中野駅に到着しました。

 ここでは、小湊鉄道の同世代気動車キハ200形との並びが見られます。無人駅なのですが、多客期のためか、いすみ鉄道側には案内員が配置されていました。案内員の指示でいったん列車を降り、再乗車します。ヘッドマークのない側のキハ52形とキハ200形が並ぶ光景は、実に昭和らしいです。

 惜しむらくはキハ52形の臨時列車が、休日に2往復運行される小湊鉄道の観光急行とダイヤがかみ合っていないこと。先述の通り観光急行は、キハ40形がピンチヒッターを務めています。両鉄道とも国鉄型気動車にヘッドマークを用意しているのですから、共演が見たいものです。

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左がいすみ鉄道のキハ52形気動車。上総中野駅にてキハ200形と(2024年3月、安藤昌季撮影)。

 キハ52形は上総中野を10時33分に出発。唯一、大原駅までの全線を通しで走る列車です。菜の花の景色が続き、撮影している鉄道ファンも多数見られました。

 国吉駅で、保存中のいすみ200形やキハ28形、キハ30形が見えたので途中下車しました。ホームでは駅弁「たこめし」が1000円で売られています。価格が安く味も素晴らしいですが、停車時間が短いので売れていないようです。 停車時間を多めに取るか、販売員を乗車させて車内での販売はできないのかと思います。キハ28形は少し痛みが見られましたが、クラウドファンディングで修復資金が募集されています。

ところが復活! 国鉄型の気動車急行(写真)

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1件のコメント

  1. ぼくのかんがえるさいきょうのかんこうれっしゃ