「ザ・国鉄」思わぬ共演!? 最後の「国鉄型気動車急行」終焉のはずが、“お隣の路線”で復活のワケ

車内ではグッズ販売や観光案内も

 乗車人数は、養老渓谷駅の乗車と合わせて42名ほど。まずまずの乗車率です。指定券は車内でも買えますが、インターネット予約もできます。しかし乗車券が付いてこないので、そこは車掌から買うしかありません。インターネットで乗車券も買えると、車掌と乗客の負担は減るのではないでしょうか。

 観光列車らしく、車内ではグッズ販売もやって来ます。飲食物はありません。休日であれば、事前予約すると里見駅でお茶付きの「焼き豚弁当」を購入できます。

 急行4号は時刻表では10駅を通過することになっていますが、実際には運転停車(編注:扉を開けずに停車すること)がありました。保安システムの都合でしょうか。上総牛久駅で16分停車するので、トイレなどはこのタイミングで済ませられます。

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車内ではグッズ販売も(2024年3月、安藤昌季撮影)。

 沿線の観光案内や路線、駅の由来なども車内放送で解説され、1時間27分の旅は退屈することなく終わりました。「房総里山トロッコ」が修理されるまでの期間限定のようですが、トロッコ復活後も上総中野駅まで行く観光列車として、いすみ鉄道キハ52と連携して運行すれば、人気列車になるのではないかと感じた次第です。

【了】

ところが復活! 国鉄型の気動車急行(写真)

Writer: 安藤昌季(乗りものライター)

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロ イラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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1件のコメント

  1. ぼくのかんがえるさいきょうのかんこうれっしゃ