ピッカピカの一年生は「32歳おっさん、セーラー服」!? 海自基地の異様な光景も地元じゃ「ああ、春だね~」くらい?

「海のオトコ」の象徴、セーラー服

 ちなみに、海上自衛隊のなかでも「海士」と呼ばれる階級の低い男性隊員の制服は伝統的にセーラー服であるため、年齢によってはギャップが生じることもしばしば。32歳の男の子(もはやオジサン?)がセーラー服を着る、というとちょっとおののくかもしれませんが、教育隊周辺の街では見慣れた光景なのでご安心ください。

 慣れないうちは制服に着られてしまいますが、教育隊での生活を経るとやがて年齢関係なく制服が似合う体型になるんだそう。数か月で体型が変わるって相当厳しい訓練なのでは、と夫やこさんに聞いてみると「1か月程度で慣れるから大丈夫!」とのことでした。

 自衛官っていつも「慣れ」でまとめる気が……。

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冬用の制服を着た女性の海上自衛官。傍らには男性隊員も整列しているが、このようにセーラー服タイプの制服は男だけである。冬用はセーラー服も紺色のものになる(画像:海上自衛隊)。

 そういえば、筆者も海自オタクであることが、やこさんにバレた際、「そんなに自衛隊の知識があるなら教育隊に入れればよかった」と言われたことがあります。

筆者は、好きなジャンルは遠くから見守りたいタイプのオタクなので断りましたが、コアなオタクが多い自衛隊界隈、実際の入隊者にもオタクは多いのでしょうか。

 やこさんに聞いてみると、自衛官を目指す自衛隊オタクは、実際にはそこまで多くないそう。どちらかというと資格を持っていたり、運動が好きだったりという人物を中心に色々な人が集まってくるとのことでした。

 しかし、オタクとして自衛官になった人は、好きこそもののなんとやら……、で厳しい訓練にもしぶとく食いついて部隊で活躍するパターンが多いそう。「自衛隊愛」を仕事にも活かせるなんて最高だな、と改めて感じちゃいました。

【了】

【どっちがイイ?】「春っ子」「秋っ子」の2パターン、何が違う?(マンガを読む)

Writer: たいらさおり(漫画家/デザイナー)

漫画家・デザイナー。夫のやこさん、娘のみーちゃんと暮らすのんきなオタク。海自にはまってからあれよあれよと人生が変わってしまった。著書「海自オタがうっかり『中の人』と結婚した件。(秀和システム)」「北海道民のオキテ(KADOKAWA中経出版)」各シリーズ発売中。

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