さらに進化する高速SA・PAの駐車場! 将来は「立体」「複数縦列式」も導入? 2024年度は全国34か所で改良へ

高速道路の駐車場では、大型車マスの不足が顕在化していることから、拡充の取り組みが続いています。

2024年度は大型車マス約560台分を拡充

 NEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本は2024年4月2日、高速道路のSA・PA駐車場における大型車マスの2024年度拡充計画を公表しました。

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新東名上り清水PAの大型車駐車場拡幅状況(画像:NEXCO中日本)。

 3社は、平日夜間を中心にSA・PAの大型車駐車エリアが混雑していることを受けて、2018年度から大型車マスの拡充を進めています。2023年度は全国49か所のSA・PAで、大型車マス(兼用マス・ダブル連結トラックマス含む)約630台の拡充が完了したといいます。

 2024年度は、東北道上りの羽生PAや新東名下りの清水PA、名神下りの多賀SA、新名神下りの甲南PAなど全国34か所のSA・PAで、約560台の大型車マスの拡充を進める予定です。拡充にあたっては、マスの変更だけでなく、大規模な土工工事や照明・満空情報板といった既存施設の移設などを伴う工事も予定しているといいます。

 なお将来的には、SA・PAの敷地は限られており、駐車マスの増設やレイアウト変更による対策には限界があることから、有識者検討会での整備方針を踏まえ、高速道路の敷地などを活用した大型車専用駐車場の設置や、駐車マスの立体構造化、出発時刻別の複数縦列式(コラム式)駐車場の導入を進めていく方針です。

 ちなみにNEXCO西日本では現在、山陽道下りの佐波川SAで、複数縦列式(コラム式)駐車場の整備を検討しています。

【了】

【写真】海外の複数縦列式(コラム式)駐車場を見る

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