「これ軽だろ?高性能すぎる」 伝説のバケモノKカーが生まれた“時代” スズキの魂「アルトワークス」

かつて「47万円」で一世を風靡したスズキ「アルト」がもつ、もうひとつの伝説が「アルトワークス」です。当初、国が難色を示したほどの高スペックな軽自動車は、激しい競争の時代に生まれたものでした。

新型ワークスは出るのか? それはオジサン向けなのか?

 その後の税制改正や軽規格の改定などもあり、アルトワークスも3代目ベースのマイチェンモデルから乗用車ベースに変更。アルトの高性能モデルとして、5代目モデルまで継続されましたが、環境意識の高まりや軽乗用車の主力がハイトワゴンへと移行したことなどの背景から、その役目を終えたとして、2000年に販売を終了しました。

 しかし、手頃なスポーツモデルを望む声は少なくなく、2015年12月、約15年の沈黙を破り8代目アルトをベースとしたワークスが復活し、多くのファンから歓迎されました。

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8代目アルトにはアルトワークスのほかにアルトターボRSも設定(画像:スズキ)。

 2021年12月発表の最新世代となる9代目アルトは、MTやターボ車などが廃止されたこともあり、残念ながら、現在までにワークスは非設定となっています。ただ復活を果たした最終型のアルトワークスは、中高年を中心に自分専用のスポーツカーとして愛用するファンも多く、再復活を望む声があるのも確かです。

 いまは所得の伸び悩みなどもあり、若者がクルマを購入しにくい時代となりました。かつて、型破りで庶民の味方となったアルトだからこそ、身近な軽スポーツの復活を願わずにはいられません。

【了】

【軽カー史上最高にカッコいい!?】これが初代「アルトワークス」です(写真)

Writer:

1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者へ。その後、フリーランスになり、現在は自動車雑誌やウェブを中心に活動中。主な活動媒体に『ナビカーズ』『オートカーデジタル』『オープナーズ』『日経トレンディネット』など。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。

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