ロシア空軍の「大損失」短期間かつ一方的にやられたワケとは? しかしウクライナ“明日は我が身”になりかねない?

ロシア空軍の損失が、ここにきてウナギ上りに増えています。実はその裏には、地上での大攻勢が大きく影響していたとか。ただ、この損失増加は、ウクライナ空軍にとっても他人事ではなさそうです。

濃密な地対空ミサイル網がロシア空軍を阻止

 ロシア陸軍は、ウクライナ陸軍をアウディーイウカから駆逐することに成功しました。その結果、ウクライナ陸軍は撤退に入りますが、それを追撃し戦果を拡張するために、ロシア側は航空優勢を確保していないにもかかわらず、自国空軍が著しく消耗することを覚悟のうえで、大規模な航空作戦を実施したものと推測されます。

 かくして、「肉を切らせて骨を断つ」かのようなロシア軍の作戦は、予想どおりウクライナ空軍の猛烈な反撃に遭い、大損害を出す結果となりました。前述したように、ロシア側はアウディーイウカの占領を成功させていますが、この作戦が最終的に「吉」と出たのかどうかは不明です。

 少なくとも、3月2日を最後にウクライナ軍発表のSu-34撃墜はなくなったことから、ロシア空軍の作戦は終結したものと考えられます。

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ロシア空軍のSu-34戦闘爆撃機(画像:ロシア国防省)。

 Su-34に被害が集中した原因は、ロシア側の「UMPK滑空爆弾」の多用にあるのだとか。UMPKは、既存の「FAB-500」500kg自由落下爆弾などに取り付けるグライダーキットです。推定滑空比は8:1。すなわち高度1万mから投下した場合、飛距離(射程)80kmを得ることができます。これにより、地対空ミサイルの射程外から攻撃を加えることが可能で、かつ誘導化することで効率よく目標を破壊することが可能です。

 一方、ウクライナ軍には、従来運用していたS-300や、欧米諸国から供与された「パトリオット」といった長射程の地対空ミサイルが配備されています。これらはUMPKと比べて、倍近くもの射程を誇ります。

【地上で燃えている…】ウクライナによって撃墜されたロシア戦闘機 その残骸(写真)

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