実はスゴ技「旅客機のピタリ駐機」 コックピットから地面…見えません! どうやって実現しているのか

空港で見る旅客機は、ほとんどが駐機場の所定の停止位置にピタリと停まっています。なぜそのようなことができるのでしょうか。そこにはパイロットの技術のほか、さまざまなサポートシステムが存在します。

影のプロ、マーシャラーの存在が!

 空港で見る旅客機は、ほとんどが駐機場の所定の停止位置にピタリと停まっています。実は駐機場所はモデルごとに停止位置が定められ、一般的に黄色い線でそれが記されていますが、そこにピタッと停めるため、さまざまなサポートシステムが存在します。

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駐機場に並ぶJAL機(乗りものニュース編集部撮影)。

 正確な駐機は、もちろんパイロットの技術もありますが、旅客機のコックピットは死角が多く、停止位置はほぼ見えていないのが実情です。そこで円滑に駐機できるよう、空港側にもそれを助ける工夫が備わっています。

 一般的な方法のひとつに、マーシャラーという地上支援スタッフが、旅客機に対して停止位置を指示する方法「マーシャリング」があります。

 旅客機が駐機するとき、停止位置の延長線側に専用車「マーシャリングカー」などを停め、そこから、マーシャラーがしゃもじのようなパドルや、サイリウムのようなマーシャリングライトを使って、パイロットに対しスピードや左右のずれ、停止位置などを指示します。

【写真】ピタリ駐機を実現する「超有能システム」の全貌

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