「米軍がソ連機を飛ばしていた」だと…? 冷戦下の「極秘ミッション」なぜ行われたのか

ソ連との冷戦下にあったアメリカ空軍では、ソ連製の戦闘機を秘密裡に飛ばす部隊が存在しました。なぜ敵国の戦闘機をあえて飛ばしていたのか、その経緯を見ていきます。

極秘ミッションは「コンスタント・ペッグ計画」に

 この計画は「コンスタント・ペッグ計画」(Project Constant Peg)と命名され、その全てが極秘とされました。その名前の由来は、「コンスタント」が計画を承認したバンデンバーグ少将のコールサインで、「ペギー」は計画発案者でもあるゲイル・ペック大佐の妻の名前です。

 この極秘計画のために選ばれた場所はネバダ州ラスベガスの北に広がる砂漠地域。そこには核実験のためにエネルギー省が管理する広大な立ち入り禁止区域があります。また、上空には飛行禁止空域が設定されていて民間機は飛行することができません。その一角にはUFOの噂がある「エリア51」もあります。

 そんな砂漠の真ん中にあるトノパ飛行場でコンスタント・ペッグ計画を実行する第4477試験評価飛行隊「レッド・イーグルス」が活動を開始しました。この飛行場には、ステルス攻撃機F-117ナイトホークも同じ理由で置かれていましたが、F-117部隊は機体の形状を隠すために夜間に飛行し、第4477飛行隊は昼間に飛行する運用が行われました。

「レッド・イーグルス」は1977年の発足当時、2機のミグ17と1機のミグ21で活動を開始しました。その後、機数は徐々に増やされていきましたが、ミグ17は老朽化により1982年を最後に退役し、代わってミグ23が導入されてゆきました。最盛期の1985年には17 機のミグ21(中国製F7を含む)と10機のミグ23を擁しました。

 さらに、極秘の部隊としてその存在を隠すためにあらゆる努力が払われたのです。

 

【写真】マジやんけ… これが「米軍が飛ばしてたソ連機」実機です

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