まさに“吹き飛んだ”国内バス市場ようやく回復 足元では深刻な課題 三菱ふそう“異例の新規事業”とは?

コロナ禍で需要が壊滅的なまでに激減した国内のバス市場が、人流の活発化とともに復調してきています。しかし、バス業界を巡る状況は課題だらけ。メーカーである三菱ふそうも、これまでにない新規事業を検討しています。

メーカーの人間がドライバーに!?

 三菱ふそうバス製造では、大型免許を持っている社員が多いことを活かし、製造部門の社員を基本に、バス事業者へドライバーとして派遣することを考えているのだそう。「日本の交通網を支える大きな役割を、ハードだけでなく人の面でも支えられないかと考えている」と藤岡社長は話します。

 この人材派遣事業が、「(業績回復の)劇的な起爆剤になるとは思っていない」としつつも、ドライバー不足の課題は「バス事業全体として考えていく」ことだと藤岡社長は強調しました。

 ちなみに、バスのタイプ別でいうと、路線バスと小型バスは需要がより回復している一方で、最も落ち込みが激しく、回復も鈍いのが、貸切バスや高速バスで使われる大型観光バスです。路線バス事業者が、社会的な使命である路線バスの維持で手一杯となり、収益性の高い貸切バスなどの事業にドライバーを割くことが難しくなっていることも背景にあるようです。

 そうしたなか、大型観光バスは「高級仕様」と「廉価仕様」に需要が二極化しているのだとか。

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三菱ふそうトラック・バスの高羅本部長(左)、三菱ふそうバス製造の藤岡社長(乗りものニュース編集部撮影)。

「少人数での豪華貸切バスのお話が多く出て生きています。コロナ前は富裕層中心ということでしたが、いまは日本人向けツアーでも増えています。コロナを経てソーシャルディスタンスが意識され、パーソナルスペースを拡げないとお客様から指示されなくなってきています」(高羅さん)

 その一方、「廉価仕様」の代表として、従来よりも座席を1列増やした4列シートの「13列仕様車」のような着席を重視した詰め込み型のバスも、空港連絡バスなどを中心に需要があるそう。このニーズはコロナを経ても大きく変わってはいないそうです。

【了】

【ここまで減っていた!】日本のバス需要の「ヤバすぎる減り方」(画像で見る)

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