マジでコブ! 「ジャンボ機」ボーイング747はなぜ「前方だけ2階建て」に? あえて「総2階建て」にしない“戦略”

「ジャンボ機」として知られているボーイング747は、前方にあるコブのような2階席部分「アッパーデッキ」を設計上の大きな特徴としています。なぜ総2階建てではなく、このような形状となったのでしょうか。

あえて「前方のみ2階建て」となったワケ

 ボーイング747が総2階建てとならなかったのは、総2階建てとすると貨物機として使うとき、1階部分にあたるメインデッキの容量が小さくなるためとしています。

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ANAのエアバスA380。総2階建ての客室が導入されている(乗りものニュース編集部撮影)。

 総2階建てで胴体全体が大きくなるのに対し、「ジャンボ」のスタイルは、アッパーデッキ部分に若干の座席とコックピットを配置することで、1階にあたるメインデッキの天地前後ほぼすべての空間を旅客または貨物のスペースにすることができます。

 このボーイングの「貨物機」を見込んだ設計戦略は、結果的に当たることになります。

 たとえば旅客機として役割を終えた747シリーズの一部は、おもに海外の貨物航空会社で、貨物機としていまだ現役です。また、シリーズの最終派生型となった747-8は、旅客型より先に貨物型がデビューした稀有なモデルに。日本で唯一の貨物専用航空会社、NCA(日本貨物航空)はこのモデルの最初の発注会社「ローンチカスタマー」を務め同モデルの開発を後押しし、現在も主力機種として活躍しています。

「ジャンボ」の貨物機はメインデッキの収容力の高さだけでなく、機首部分が上に開く「ノーズカーゴドア」を多くの機体が備えており、大きな貨物などを直接積み込めることが強みのひとつになっています。

【了】

【写真】なんだコレ! 思わず2度見「異様に短いジャンボ機」

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