離島防衛の要「自衛隊海上輸送群」向け艦艇が起工 式典には陸上自衛官もズラリ なぜ?

2024年度予算では3隻分が計上。

配備先は広島県・呉市

 陸上自衛隊はこのたび、海上輸送部隊向けとなる船舶の起工式を2024年4月23日に、広島県尾道市の内海造船で執り行ったと発表しました。

 起工した船舶は、2024(令和6)年度末に新編される海上輸送部隊、「自衛隊海上輸送群(仮称)」に配備予定の2隻で、島嶼部などへ部隊を機動展開させる際などに重要な役割を担うとしています。

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広島県尾道市の内海造船で執り行われた自衛隊海上輸送群(仮称)向けの船舶の起工式(画像:陸上自衛隊)。

 なお、先日成立した2024年度予算では、「機動舟艇」3隻の取得費用として173億円が計上されています。この3隻は前出の「自衛隊海上輸送群(仮称)」に配備予定と明記されていることから、残る1隻についても今年度中に起工されると考えられます。

「自衛隊海上輸送群(仮称)」は南西島嶼部などに部隊や物資を迅速に輸送することを目的とした部隊で、海上自衛隊呉基地に新編される予定です。

 海上自衛隊や陸上自衛隊といった各自衛隊の垣根を取り払った共同部隊として計画されていることから、機動舟艇を始めとした各種船舶についても陸上自衛官などが操艦にあたる見込みです。

【了】

【こんな感じ!】防衛省が公開した「機動舟艇」のイメージです(画像)

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