「A-10の廃止はいつだ?」米議会で空軍首脳が今後を明かす 国民的人気の対地攻撃機「欲しがっている国がある」とも

運用開始から半世紀近く経過したアメリカ空軍のA-10「サンダーボルトII」。とうとう米国議会で退役時期が明言されました。ただ外国で欲しがっているところもあるとか。しかし供与するには問題山積のようです。

具体的な退役時期を米空軍高官が明言

 A-10の退役は以前、2030年代から2030年代後半と言われていました。公聴会では前出のデイビス・モンサン基地が所在する、テキサス州選出のモルガン・ラットレル下院議員がA-10の退役時期について質問しています。

「この機体の廃止はいつか?」という問いに、アルビン大将は「2028年の会計年度末で、2028年から2029年の間にそう(A-10の退役)なります」と具体的な時期を回答しました。

 また、公聴会ではアメリカ空軍から全面退役したあと、その機体を他国へ供与する可能性があるのかについても質問がありました。この質問の真意は、A-10は兵器であると同時にアメリカ合衆国の資産でもあり、それを再利用して有効活用できないかというものなのでしょう。

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アメリカ議会下院の 公聴会で説明するアメリカ空軍トップのフランク・ケンドール長官(画像:アメリカ国防総省)。

 ジョージア州選出のオースティン・スコット下院議員は、退役後のA-10について、NATO(北大西洋条約機構)諸国や、それ以外の同盟国で同機に興味を持ち、実際に協議を行っている国があるかについて質問。

 これに対して、ケンドール空軍長官は具体的な協議が行われていることについては否定しましたが、「少なくとも1か国が興味を示している」と明言したのです。

 A-10は、2024年現在まで開発元のアメリカでしか運用されておらず、この興味を持った国への供与が実現すれば、初の海外運用例となるでしょう。

 退役後のA-10が外国へ供与された場合、この人気の高い攻撃機が飛ぶ姿をもっと長く見られることとなり、それはマニア的には嬉しいことかもしれません。しかし、ケンドール長官によればA-10を使い続けることは簡単なことではないようです。

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