なんて神秘的なんだ… 手掘りトンネルを抜けた山中に忽然と現れる「廃駅」その正体とは 今や地域随一の人気「廃線」

日本中に残る鉄道遺構の中でも、神秘的な雰囲気で人気の「三河大草駅」。この駅はどのようにして生まれ、どのように廃止されたのでしょうか。現地までのアクセス路も整備されつつ、往時を存分に感じることができます。

当時の電車もいるぞ!

 田口線は他にも、本長篠から三河田口までのあいだに線路跡、トンネル跡が数多く残っており、充実した廃線散策を楽しむことができます。ただし、清崎~三河田口間の末端部にはダム工事による通行止め区間があり、一部のトンネルや、三河田口駅跡を見ることはできなくなっています。

 また、旧清崎駅(設楽町)の付近に2021年5月にオープンした「道の駅したら」には、田口線を走っていた電車、モハ10形14号車が美しい状態で展示されています。

 この保存車は、飯田線の前身である豊川鉄道と鳳来寺鉄道が1925(大正25)年に「モハ1形」として日本車両に発注した6両のうちの1両で、田口鉄道内でも使われていました。のちにモハ14と15が田口鉄道専用となり、豊橋鉄道に引き継がれたのち、廃線とともに廃車を迎えました。モハ14のみ奥三河郷土館で保存され、道の駅のオープンに合わせて引っ越してきた経緯を持ちます。

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道の駅したらに保存されているモハ10形14の車内では田口線の略史を伝えている(遠藤イヅル撮影)。

 車内では田口線の現役時代の資料などを保存しているほか、道の駅したらの建屋内でも田口線の写真を展示しており、廃線前のにぎわいや、往時を偲ぶことができます。郷土料理の五平餅を食べたり、お土産も買えたりしますので、奥三河観光の途中にぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

【了】

【エモい!!】三河大草駅跡の位置&「田口線」を走った電車 ぜんぶ見られます!(写真)

Writer:

1971年生まれの自動車・鉄道系イラストレーター/ライター。雑誌、WEB媒体で連載を多く持つ。コピックマーカーで描くアナログイラストを得意とする。クルマは商用車や実用車、鉄道ではナローゲージや貨物、通勤電車、路面電車、地方私鉄などを好む。

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