あれナニ…? 空母からの発艦時に出現する「謎の板」の役割とは ナナメ向きなのもポイント!

旅客機が離発着する空港にも実はある!

 実はJBDは民間機が離発着する空港にも設置されています。登場はJBDの製造を行っているブラストディフレクターズによると1957年とのことで、空母とほぼ同時期に出現しました。スタッフが行き来する構造物やクルマの走る道路が隣接している場所、滑走路の先頭などに設置されています。

 登場当初、旅客機用のJBDは高さ1.8~2.4mが通常でしたが、こちらも空母艦載機と同じく、機体の大型化やエンジン出力向上などにより大型化していくことになり、現在は2倍の高さのJBDが使用されています。

 形状は空母用と同じく、斜めに倒れた状態のもののほか、湾曲状になったものや、金網状で垂直に立っているものなど、使う場所などによって様々な形があります。

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タイのバンコク空港に置かれている旅客機用のジェット・ブラスト・ディフレクター(画像:ブラストディフレクターズ)。

 なお使用されている素材に関しては、ブラストディフレクターズによると、ジェットブラストの近くでも問題ない、耐熱性の高い溶融亜鉛メッキ鋼板のほか、ステンレス、カーボン、アルミニウム、ポリカーボネートなど、こちらも使う場所によって様々なようです。

【了】

【ちっさ!】これが、昔の空母用「ジェット・ブラスト・ディフレクター」です(写真)

Writer: 斎藤雅道(ライター/編集者)

ミリタリー、芸能、グルメ、自動車、歴史、映画、テレビ、健康ネタなどなど、女性向けコスメ以外は基本やるなんでも屋ライター。一応、得意分野はホビー、アニメ、ゲームなどのサブカルネタ。

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