そんなものまで東郷元帥!? 戦艦「三笠」を訪れてみたら驚きの連続! オタク乗艦前から大コーフンの理由

艦の外側にも見どころあり!

 ところで、旧日本海軍を代表する艦の1隻でもある「三笠」は、近隣の海上自衛隊横須賀基地と縁が深く、自衛隊員の有志がボランティアで「三笠」の清掃活動を行っていることもあります。ほかにも、「三笠」の外周に展示してある30ポンドカノン砲は、アメリカ海軍から寄贈されたものを海上自衛隊が窓口となって公開しているものでもあります。

 ちなみに、なぜ公園の入り口側に艦首が向いていないかというと、艦首は皇居の方角を向いているからです。「三笠」は北向きになっているので、おのずと艦尾もしくは舷側が公園入口に面する形となっています。ぜひ方位磁石などで確認してみてください。

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三笠公園内に置かれた東郷元帥の形したサイクルスタンド。説明書きを見ないとわからないかも(たいらさおり撮影)。

 ひとしきり外側を堪能した後は、いよいよ乗艦です。「三笠」へは、まず近くの券売機で入場券(大人600円)を購入します。見学所要時間は30分~1時間となっていますが、艦内の展示は貴重かつ興味深いものがかなり多いので、戦艦を含む船好き、ミリタリー好きなら余裕を持って1時間30分ほど見積もっておくことをお勧めします。

 余談ですが、三笠公園は記念館「三笠」だけでなく、かつて要塞だった猿島へのフェリー乗り場にもなっています。さらに少し離れた汐入からは海上自衛隊やアメリカ海軍の施設を海から見学できる軍港めぐりの船も出ているため、これらも堪能するのであればいくら時間があっても足りないかもしれません。そのため、周辺観光の際は時間に余裕を持ってお越しください。

 次回はいよいよ艦内編。上甲板からレポートしていきます。

【了】

【日本海海戦記念日前に行ってみた!】三笠公園まわりの見どころ(マンガを読む)

Writer: たいらさおり(漫画家/デザイナー)

漫画家・デザイナー。夫のやこさん、娘のみーちゃんと暮らすのんきなオタク。海自にはまってからあれよあれよと人生が変わってしまった。著書「海自オタがうっかり『中の人』と結婚した件。(秀和システム)」「北海道民のオキテ(KADOKAWA中経出版)」各シリーズ発売中。

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