「ミニ新幹線」あなどってはいけない! フル規格を上回る座席も 歴代車の乗り心地を徹底解説

最新ミニ新幹線E8系

■E8系
 2024年に登場した、山形新幹線用の新型車両です。普通車でもコンセントが全席設置されています。

 座席はE6系と酷似し、座席間隔も同じ980mmです。枕、窓下のテーブル、座席背面の網ポケット、大きなテーブル、ドリンクホルダー、帽子掛けがあります。座席形状はE6系と同様よくできており、やや固めながらホールド感があり、リクライニング角度も十分です。

 グリーン車も2+2列です。こちらも座席形状はE6系と酷似していますが、背もたれ上部はやや異なります。インテリアは「最上川と月山」の雰囲気で、ややライトに。座席表面は革張りですが滑りません。枕は位置も動かせ柔らかく、肘掛けにはサクラ材が貼られています。肘掛け内テーブルと背面テーブルがあり、併用もできます。中間肘掛けにコンセントもあります。

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E8系のグリーン車(安藤昌季撮影)。

 座席のリクライニング角度は大き目で、形状は悪くありません。ただ、E6系と同じくレッグレストが短く、座面とのつながりも悪く感じます。

 一方で走行音が小さく、揺れも抑止されていたのは素晴らしいです。ちなみにコンセント位置については、乗客がコードに足を引っかけるのを防ぐため、肘掛けの付け根としたという経緯があります。

【了】

現行のE6系・E8系よりも高グレード? その普通席とは

Writer: 安藤昌季(乗りものライター)

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロ イラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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