「ミニ新幹線」あなどってはいけない! フル規格を上回る座席も 歴代車の乗り心地を徹底解説

2024年3月のダイヤ改正で、最新車両の山形新幹線E8系がデビューしました。在来線と新幹線の両方を走るミニ新幹線は、1990年に400系が登場してから今年で35年目です。この機会に歴代ミニ新幹線について、座席を中心に振り返ってみましょう。

2つの新幹線観光列車

■E3系700番台「とれいゆつばさ」

 新幹線初の観光列車として、2014(平成26)年にE3系0番台を改造して登場した観光列車です。最大の特徴は「新幹線内の足湯」で、景色を見ながら足湯を楽しめました。

 座席は1+2列の向かい合わせ座席と、元グリーン車の2+2列座席。1+2列は座席間隔が広く、横方向のゆとりはありましたが、座面が畳でその上に座布団を敷くためクッション性はやや難あり。背もたれ形状は背骨と合わず肘掛けもないため、座り心地はそこそこでした。2+2列は元グリーン車なので、普通車指定席と考えるなら「当たり」。2022年に引退しています。

■E3系700番台「現美新幹線」

 2016(平成28)年に上越新幹線に登場した「走る現代美術館」がコンセプト、車両の大半がギャラリーペースというユニークな車両でした。

 座席は1両のみ元グリーン車の普通車指定席で、あとはギャラリースペースのソファーです。ソファーはやや固めの座り心地でした。ビュッフェの座席は座面のみクッションがある椅子で、お洒落な喫茶店にあるようなものでした。2020年に引退しています。

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E3系700番台「現美新幹線」(2016年4月、安藤昌季撮影)。

■E6系

 東北新幹線の最高速度320km/h化に対応し、2010(平成22)年に試作車が登場した、秋田新幹線用の車両です。普通車の座席間隔は全て980mm。座席の色は秋田の稲穂を、通路は田んぼのあぜ道をイメージしています。窓際と車端部にコンセントがあります。

 座席は、枕の設置により快適性が増しています。フットレストや座面スライドはなくなりましたが、リクライニングと連動し、わずかに座面が動きます。座面形状は悪くありません。

 グリーン車は座席間隔1160mm。沿線の角館の武家屋敷をイメージし、枕は秋田の伝統工芸「楢岡焼き」の釉薬「海鼠釉」の青色です。全席にコンセントが設置されています。一部が革張りとなり、肘掛けも幅は狭いですが、木製であるなど高級感のある素材が使われています。座面形状はなかなかです。ただ、レッグレストに座面との段差があり、足の重量が分散しておらず、長さも不足しているように感じます。

現行のE6系・E8系よりも高グレード? その普通席とは

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