「飛行群司令」のお仕事って? 戦闘機部隊を支える“マネージャー” 飛行隊長との絶対的な違いは

実際に戦闘機を操縦するのはパイロットですが、そのパイロットが所属するのが飛行隊、そして飛行隊をまとめているのが飛行群です。あまり表に出ることのない飛行群の役割について、那覇基地で飛行群司令に話を伺いました。

群司令の役割はマネジメント

 また飛行隊長と飛行群司令には、トップ自ら戦闘機に乗って任務を行うかという点も大きな違いだと話してくれました。

 昨今、那覇基地は全国の航空自衛隊基地の中でも特にスクランブル回数が多い基地として知られています。そのため任務にあたる戦闘機パイロットも日々緊張を強いられていますが、飛行隊のトップである飛行隊長は、隊員のパイロットと同様に対領空侵犯措置任務に就いており、また日々、戦闘機による通常訓練も行っています。

 一方、飛行群司令は実際に戦闘機に乗って任務を行うことがありません。飛行服(フライトスーツ)を着て日々の業務に従事しているものの、スクランブル対応で待機したりといったことはせず、デスクワークがほとんど。航空機を飛ばす実務のマネジメントに徹しています。

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第9航空団飛行群司令の高倉1佐。任務遂行のため、組織として動けるようにするのが群司令の仕事だと語ってくれた(石津祐介撮影)。

 また高倉1佐は、大学の薬学部を卒業し薬剤師免許を有するという航空自衛隊のパイロット出身者としては珍しいキャリアを持っています。薬剤師として就職することなく、航空自衛隊に入隊し戦闘機パイロットになったという経歴について伺うと、「男の子ですから。戦闘機に乗りたかったのでパイロットを目指しました」と教えてくれました。

 そのような高倉1佐には、いまから7年ほど前には第204飛行隊の隊長を務めていた経験もあります。そこで、最後に今年(2024年)の12月で創隊60周年を迎える同部隊について感想を伺いました。

「私自身も第31代目の飛行隊長を経験した部隊でもあり、創隊から60年にわたり連綿と続く隊の歴史とともに、今、204飛行隊が我が国の安全保障環境を考える上で最も注目されるこの南西防衛区域で任務を継続しているということを誇らしく思います。戦闘機の運用は 決して操縦者1人で成り立つものではなく、部隊の歴史を編んできた諸先輩方や同僚後輩など1人ひとりがそれぞれ力を合わせてきた結果として今のこの瞬間があると考えています。この伝統は、今後も続いていくのだと感慨深く思っています」

【了】

【訓練中実任務中のF-15J戦闘機の姿、沖縄の青空を飛ぶ様子も(写真)】

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