「日本一忙しい戦闘機部隊」異色の経歴もつ南国のF-15飛行隊長 どう隊員を束ねているのか

日本で最も緊急発進の回数が多い那覇基地の第9航空団。そこでF-15Jを運用する第204飛行隊の隊長に話を聞きました。飛行隊のリーダーとして十人十色のパイロットを率いる飛行隊長は何を心掛けているのでしょうか。

最強のイーグル飛行隊を目指して

 航空自衛隊の戦闘機部隊で、日本の最南端に配備されている第204飛行隊は、1964(昭和39)年12月1日に発足し、今年(2024年)で創隊60周年を迎えます。加えて、那覇基地に移駐したのは、2009(平成21)年のため、こちらもちょうど15周年です。

 このような節目の年を迎えた第204飛行隊を率いるのが、飛行隊長の佐藤朋大 2等空佐です。

 佐藤隊長の経歴は、航空自衛隊のパイロットとしては異色です。元々は、2等空士の整備隊員から自衛隊のキャリアをスタートさせ、そして憧れだったパイロットを目指すことになります。

「小さいころから戦闘機パイロットになりたかったのですが、視力が悪く当初は無理でした。とはいえ、戦闘機に関する仕事には就きたかったので、航空自衛隊に一般隊員として入り、飛行教導隊での武器弾薬整備員や、情報本部東千歳通信所での情報員などを経験しています。その後、視力基準が緩和され眼鏡などで矯正することが可能になったので、改めて一般幹部候補生の飛行要員として再入隊し、各地の飛行隊や航空幕僚監部での勤務を経て、2023年に第204飛行隊長として着任しました」(佐藤隊長)

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離陸する第204飛行隊のF-15J戦闘機。2023年、全国の戦闘基地の中で最もスクランブル回数が多かったのは那覇基地(石津祐介撮影)。

 第204飛行隊は第304飛行隊とともに、那覇基地に司令部を置く第9航空団の飛行群に所属しています。両部隊とも「イーグル(鷲)」の愛称で知られるF-15J戦闘機で対領空侵犯措置などの任務にあたっていますが、第204飛行隊はこのイーグルを部隊マークのモチーフにしています。飛行隊のシンボルともいえる部隊マークについて聞いてみました。

「我が第204飛行隊の部隊マークは白頭鷲の横顔(イーグルヘッド)をシンボルにしていますが、これには『Eagle of Eagles(イーグルの中のイーグル)』、すなわち最強のイーグル飛行隊を目指すという意味が込められています。また、第9航空団にちなんで冠羽は9つあるんですよ」(佐藤隊長)

 那覇基地への移駐以降は、沖縄の方言で「美しい海」を意味する美ら海と部隊マークの白頭鷲を掛け合わせ、飛行隊の愛称を「美鷲(ちゅらわし)」としているそうです。

【一般隊員には無理!】これが飛行隊長しか付けられないワッペンです(写真)

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