大戦中に実在!ド派手な「シマシマ戦闘機」いったい何のため? 実は今も類似の方法が!?
第二次世界大戦中のアメリカやイギリスが運用した軍用機の中には、やたらと目立つ白黒のシマ模様(ストライプ)が主翼や胴体に描かれている機体があります。一体このカラーリングにはどのような意味があったのでしょうか。
大戦中の連合軍機につけられた「インベイジョン・ストライプ」
第二次世界大戦中のアメリカやイギリスが運用した軍用機の中には、やたらと目立つ白黒のシマ模様(ストライプ)が主翼や胴体に描かれている機体があります。このマークは「インベイジョン・ストライプ」と呼ばれており、付けられた理由としては、1944年6月6日に行われた「ノルマンディー上陸作戦」が大きく関係しています。
アフリカのサバンナに生息するシマウマのシマ模様は、後ろの風景に縞模様が溶け込み、捕食者に見つかりにくい役割があるといわれていますが、もちろん「インベイジョン・ストライプ」にはそういった効果はありません。むしろ空中で目立つために付けたといえます。
欧米では単に作戦開始日時を示す「D-Day(Dデイ)」ともいわれるノルマンディー上陸作戦は、航空戦力だけでも、戦闘機約5000機、攻撃機及び爆撃機約5000機と計1万機以上を投入した、空前の物量で行われた作戦でした。
この作戦の訓練の際、とある問題が指摘されました。あまりに機体数が多すぎて、ドイツ軍機などと混戦になった場合、どの機体が友軍機か分からなくなる可能性があるというものです。
しかも、上陸作戦直前から数日間に渡り、空爆と空挺作戦が並行して行われることも確定しており、作戦中ひっきりなしに行われる予定だった空挺部隊のグライダー降下の際、友軍機がグライダーやそれを運ぶ輸送機を敵機と誤認しないようにする識別方法が必要であることも判明しました。
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