放置自転車も不正駐車も「実力行使」が一番? 恐ろしい「勝手にロックしちゃう」サービス 効果てきめん
街の放置自転車を市民が通報し、停めた人に断りなく車輪をロックしてしまうという新サービスが展開され、効果を挙げているといいます。不正の防止には、「監視の目」そして「実力行使」、今後重要になるのかもしれません。
市民の「社会貢献」で「勝手にロック」
自転車や新モビリティ、まちづくりに関する展示会「バイシクル-E モビリティ シティエキスポ」(主催:ライジング出版)が、東京都庁近くの新宿住友ビル2024年6月5日から6日まで開催。ここで、異色のサービスが紹介されていました。放置自転車に対し、「勝手に車輪ロックかけて動けなくする」というサービスです。
このサービスは名古屋市のITコンサルティング会社「サイバーG」によるもの。ブースには「NO MORE 不正駐輪」などと書かれたパンフレットと、サービスを展開する場所に設置する不正駐輪の警告看板、そして自転車のチェーンロックなどが置かれていました。サービス名は「CPG(サイバーパトロールG)」。
「敷地内の不正駐輪には損害賠償金と諸経費を徴収する」旨を看板で周知。かけたロックは看板のQRコードを読み込み、スマホから対応料金を支払うと外せるというIoTを活用した仕組みです。その料金は5000円ほどというので、たまったものではありません。
しかもこれは、市民による「監視」「取締り」を活用した仕組みです。「CPGサポーター」に登録した人が、システムを通して確認された不正車両にロックをかけ、CPGへ報告。前出した対応料金の一部は、その人に報酬として支払われるといいます。
担当者によると、主婦やフードデリバリーの人がCPGサポーターとして登録し、副収入を得ているケースがあるそうです。
このCPGのサービスは、商業施設などの民地や私道を想定。民地だからと警察にも行政にも対応が難しかったところで効果を挙げているといいます。すでに約200か所で導入され、東京渋谷でも放置自転車を激減させた事例があるそうです。
「よく駐車場で『不正駐車は1万円頂きます』などと書いてあるのを見かけますが、あれって実際はほとんど泣き寝入りせざるを得ないんです」と担当者。公道以外なら、自動車向けのサービスも展開できるかもしれないといいます。
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