珍しい「折れ曲がるダンプ」どんなメリットが? 日本の建設会社がメッチャ欲しがった理由

幕張メッセで開催された建設・測量業界向けの展示会に、日本ではあまり見かけないシャシーが真ん中で折れる構造のダンプトラックが展示されていました。タイヤも大きく明らか異形な車両、どんなメリットがあるのでしょうか。

中型サイズ不在の国内オフロードダンプ市場

 多関節式ダンプトラック「C815」の特徴について、P&Jの担当者は次のように説明してくれました。

「このダンプの一番の特徴は舗装されていないオフロードでの走破性です。しかし、それとは別に小規模な造成工事でも使えるコンパクトさも利点だといえます。日本にはオフロード用のダンプトラックとしては国産品や輸入品が従来も多数ありましたが、それらは25t以上もある大型車が中心です。採掘場といった大きな現場ならばいいですが、小規模な山岳部での造成工事などでは、そのようなダンプはオーバースペックになってしまいます。この車両の場合、丁度よい大きさで、かつシャシーが多関節式で曲がるため、狭い場所でも移動することができ作業場での小回りも利きます。つまり、日本の特定の工事現場にピッタリとマッチするサイズなのです」

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「C815」の運転席。大きいフルサイズのキャブは視界が良好で、ドライバーも快適環境で運転することができる(布留川 司撮影)。

「C815」のような中型オフロードダンプを求める声は実際に工事を行う建設会社からもあり、その開発・製造をしているベルグマン社に、日本の建設会社から直接問い合わせがいったこともあるそうです。

 そのため、現在までに「C815」は30台程度が輸入され、国内の現場で実際に活躍しているのだとか。特に、この車両の特徴が生かせるのは風力発電の現場だといいます。

 風力発電施設は山奥の僻地をピンポイントに造成・建築するため、その多くが現場まで移動する道路などが整備されていない場所で、大型の建機を持ち込むことが難しいとのこと。そのような現場では、「C815」のような中型ダンプはピッタリの存在なのです。

【ココが折れ曲がるのね!】日本じゃレアな多関節式ダンプ 構造をじっくり見る(写真)

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