ウクライナもらってくれ!? 南米の大国が供与表明の“虎の子”攻撃機 ホントに使えるの?

アルゼンチン政府が策定したウクライナ支援の目録に、40年以上前に実戦で名を馳せた傑作攻撃機が含まれていたそうです。アルゼンチンにとって譲渡するのはもったいないように思えますが、どうも自国にあっても意味がない模様です。

ウクライナが「シュペル・エタンダール」欲しがるか?

 2022年4月14日のロシア海軍黒海艦隊旗艦・巡洋艦「モスクワ」がウクライナ軍の地対艦ミサイル「ネプチューン」によって撃沈された一件からみるに、「シュペル・エタンダール」と「エグゾセ」の組み合わせは現在も有効な兵器だと言えるでしょう。

 また対地攻撃に関しても、「シュペル・エタンダール」は赤外線前方監視装置を搭載し、レーザー誘導爆弾による夜間精密爆撃も可能であるため、近代的な攻撃機としての能力も備えています。さらに空対空ミサイル「マジック」を搭載できるため、正面切って戦闘機をやりあうことこそ不可能であるもののドローン迎撃ぐらいであれば十分すぎる能力をもっています。

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アルゼンチン海軍が運用していた「シュペル・エタンダール」(画像:アルゼンチン国防省)。

 このように見てみると、「シュペル・エタンダール」は極めて古い亜音速攻撃機ですが、使い方次第では戦力として有用なようです。しかし、ウクライナへ意義のある供与を行うためには、いくつか問題があります。

 まず、2024年6月現在アルゼンチン海軍が保有する「シュペル・エタンダール」は2019年に調達したフランス海軍の中古機5機しかないという点です。

 ウクライナ空軍には、すでにF-16と「ミラージュ2000」戦闘機を各国合わせて約120機供与することが決定しており、わずか数%の増強のために整備やトレーニングのための新たな体制を作り上げる負担を受け入れることは、コストパフォーマンスを鑑みると、あまり良いとはいえません。

 また、保有する5機は飛行可能な状態にありません。これは機体の問題ではなく「シュペル・エタンダール」の射出座席がイギリス製であることに起因するものです。

【欲しくて買ったハズなのに…】アルゼンチンの倉庫に眠る中古「シュペル・エタンダール」(写真)

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