ウクライナもらってくれ!? 南米の大国が供与表明の“虎の子”攻撃機 ホントに使えるの?
アルゼンチン政府が策定したウクライナ支援の目録に、40年以上前に実戦で名を馳せた傑作攻撃機が含まれていたそうです。アルゼンチンにとって譲渡するのはもったいないように思えますが、どうも自国にあっても意味がない模様です。
フォークランド戦争で真価発揮した傑作機
アルゼンチンがウクライナへ戦闘機を供与する意向だという信じられないようなニュースが2024年6月11日、報じられました。しかもその機種は、かつてフォークランド戦争(アルゼンチン側呼称、マルビナス戦争)でイギリス海軍を震撼させた伝説的な攻撃機、フランスのダッソー社製「シュペル・エタンダール」だというのです。
この情報は、アルゼンチンメディア「Infobae」が最初に報じました。報道によると、ハビエル・ミレイ大統領がウクライナ支援計画を承認し、そのなかに「シュペル・エタンダール」の供与が含まれていたのだとか。しかし、アルゼンチン政府はこの件について公式に言及しておらず、真偽は不明のままとなっています。
アルゼンチン海軍の「シュペル・エタンダール」は前述の通り、1982年のフォークランド戦争で歴史に残る大戦果をあげたことで知られます。当時アルゼンチン海軍が保有していた「シュペル・エタンダール」はわずか5機しかなかったにも関わらず、イギリス海軍の新型駆逐艦「シェフィールド」およびコンテナ船「アトランティックコンベイアー」を、新型(当時)の空対艦ミサイル「エグゾセ」で撃沈しています。
このときアルゼンチンは「エグゾセ」もわずか5発しか保有しておらず、もし同国海軍が十分な数の「シュペル・エタンダール」と「エグゾセ」を取得できていたならば、イギリス海軍はさらなる被害に悩まされることになっていたかもしれません。
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