新型ジープ?「いいえトラックです」 屋根も窓ガラスもドアも無ぇ!? 使い方を教えてくれた怪しいマスク男

窓ガラスもドアもなくしたワケは

 このトラックを開発したのは、スカニアのフランス法人で軍用や消防向けにカスタムした車両を販売しているSPAD(スカニア・パブリック・アンド・ディフェンス)社 です。

 同社によると、フランス軍の要望で開発され、現在は若干数が軍に納入されて運用試験を受けている最中だといいます。まさに、できたてホヤホヤの新モデルのためか、正式な車名すらもないそうです。

 珍しいオープントップのデザインになった理由については「軍用輸送機C-130『ハーキュリーズ』で空輸するため」と答えてくれました。

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会場で見つけた攻撃ヘリ「ティーガー」の支援車両。展示品ではなく、軍の支援車両として会場にやってきた。スカニアのトラックがフランス軍で広く使われていることを物語る光景といえよう(布留川 司撮影)。

 通常のスカニアのトラックはキャブが大きいために車高が高く、C-130サイズの戦術輸送機(貨物室の高さは約2.7m)では積み込むことができません。そこで、スカニアはキャブを撤去して、運転席をエンジンの後方に移設し、いわゆるボンネット式トラックと同じ構造にすることで車高をできる限り低くして、機内搭載できるようにしています。

 また、このトラックは見た目こそ軍用のオリジナル車両のように見えますが、じつは、シャシーやドライブトレインなど、実に7割近くが市販の民間モデルと共用化されているのだそう。そういった点もこの軍用トラックの大きな特徴のひとつだと話してくれました。

 ただ、具体的にどこの部隊で採用され、どのような任務で使われるかについては「軍側からその情報を開示することを許可されていない」と最後まで教えてくれませんでした。

 しかし、会場の他のブースを見学していたところ、当のフランス陸軍の隊員がその答えをあっさりと教えてくれました。

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