どっこい生きてる「レア鉄道車両5選」 私たちワケあって少数派になりました

タイミングよく次の仕事が… JR中央快速線209系1000番台

 209系1000番台は、JR常磐緩行線用として1999(平成11)年に登場。同線の列車増発用ということで2編成だけ製造された、209系の中でも少数派といえる車両です。

 常磐緩行線ではほかの系列と共通で運用されていましたが、車両をE233系2000番台で統一することになり、当時すでに製造から19年が経過した209系1000番台は2018(平成30)年10月にその役割を終え、廃車となる予定でした。

 しかし引退して2か月後、中央快速線のグリーン車組み込み工事に伴う予備車両の確保という名目で延命が決定。エメラルドグリーンの帯をオレンジバーミリオンに変えて豊田車両センターに転属し、中央快速線での活躍が始まりました。

 予定では2020年度からグリーン車組み込みが始まり、2023年度末にサービスを開始する予定でしたが、世界的な半導体不足の影響から2024年度末以降に延期され、もうしばらく209系1000番台の活躍は続くようです。

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JR南武支線で運用されていた205系1000番台。置き換えのE127系は2編成しかなかったため1編成が残る結果に。写真は別の編成(2012年12月、児山 計撮影)。

1本足りないけど大丈夫?… JR南武支線205系1000番台

 1985(昭和60)年、山手線への投入を皮切りに首都圏や関西圏の主要通勤路線に大量投入された205系ですが、現在では老朽化により廃車が進み、JR東日本エリアでは仙石線と南武支線にその姿を残すのみとなっています。

 その南武支線は、かつては205系が3編成活躍していたところに、新潟エリアで余剰となっていたE127系電車を転属させ、3編成中2編成を置き換えました。JR東日本のニュースリリースでは「制御方式がVVVFインバータ制御となり、車両の消費電力を抑制し環境性能を向上させるとともに、故障に強い車両です」と記されており、より経済性と安全性を高めるために、2両編成という特性を活かせる南武支線への転属は理にかなっているといえます。

延命はコイツのおかげ! たった1本だけのレア車両とは(写真)

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