どっこい生きてる「レア鉄道車両5選」 私たちワケあって少数派になりました

あと1~2編成置き換えれば車種が統一できるにもかかわらず、どういうわけか残ってしまった鉄道車両。その理由は何なのか、JR東日本と私鉄の5車種を例に、事情を探ってみました。

有名観光地を走る車両にも

 しかし余剰のE127系は2編成だけだったので、結果として205系が1編成残ってしまいました。しかしE127系と入れ替わりで廃車になった205系2編成分の機器が捻出できるので、故障しても交換部品は手配可能。そのため冗長性は十分確保できると判断したのでしょう。

 残った205系は製造からまもなく40年が経過しますが、2024年6月時点でJR東日本から置き換えの公式アナウンスはないため、当面は首都圏で国鉄型車両の雄姿が見られることでしょう。南武支線の205系は1985年に山手線へ投入された車両で、文字通り「首都圏最後の国鉄型電車」となります。

改造に次ぐ改造で生き残る… 江ノ島電鉄300形305編成

 JRだけでなく私鉄にも「結果残ってしまった」車両が存在します。神奈川県の観光地を走る江ノ島電鉄の300形電車305編成が好例といえるでしょう。

 305編成は1960(昭和35)年製造。すでに64年が経過しており、保存目的でなければ廃車されてもおかしくないほど古い車両です。実際6編成あった300形も、この305編成を残してすべて廃車となり、新しい車両に置き換わっています。

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残り1編成になると「昔ながらのスタイル」が人気となり、延命改造を受けて現在も活躍する江ノ島電鉄300形305編成(児山 計撮影)。

 しかし305編成は、冷房化や足回りの更新によって性能や居住性はほかの形式と遜色ないものとなったことで、運用面での不便はなくなりました。加えて1編成だけ残った「昔ながらの江ノ電」は観光資源としても注目を集めることとなり、江ノ電としてもできる限り長く使おうという方針に転換。現在も新型車両に伍して運用しています。

 システムや性能は他形式と同等になったとはいえ、木の床や「バス窓」と呼ばれる側面窓は昔のまま。300形の部品の中にはメーカーがすでに製造を打ち切っているものもあり、維持コストは新型電車に比べかかってしまいますが、江ノ電としては「江ノ電の魅力のひとつ」としてできる限り残していく方針のようです。

延命はコイツのおかげ! たった1本だけのレア車両とは(写真)

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