【空から撮った鉄道】大阪の下町に“阪急要塞“出現!「淡路駅高架化」16年目の壮観 まだまだ要塞化!?
阪急京都線と千里線が平面交差をする淡路駅周辺では、連続立体化事業が行われています。2023年9月に高い高度から撮影し、その約8か月後の2024年5月に低めの高度で工事状況を記録しました。
この記事の目次
・高架化完了は2031年を予定
・伊丹空港の管制圏内 ササッと撮影
・高架橋、新幹線交差部には至っておらず
・【ギャラリー】工事風景を空から見る
【画像枚数】全23点
高架化完了は2031年を予定
阪急淡路駅は大阪市東淀川区に位置し、新大阪駅に近い場所にあります。地上駅は京都線と千里線が離合して平面交差する構造のため、列車同士が待つことも多く、「開かずの踏切」が常態化しています。
道路交通緩和とスムーズな運行を実施するため、2008(平成20)年から多層式の連続立体化工事が始まり、2024年で16年目。いつ完成するのだろうかと気になっています。外野の私がこう思うのだから、きっと沿線利用者や駅周辺の人々は、工事の完成をもっと心待ちにしていることでしょう。現段階の予定では、用地確保の問題など工期が遅れ、高架切り替えが2028年度末、最終的な完成が2031年となります。
『空から撮った鉄道』では何度か淡路駅の模様をお伝えしてきました。直近では2023年12月8日号で、高い高度から空撮した模様を紹介しています。年が明け、2024年5月、大阪市内の鉄道スポットをまとめて空撮した際に、淡路駅の経過も記録しましたので、その模様をお伝えしましょう。
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Writer: 吉永陽一(写真作家)
1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。