【空から撮った鉄道】新大阪を目指した阪急の痕跡 大阪球場跡のいま 木がぶち抜く高架駅 気になる鉄道スポットを紹介
大阪は2012年から断続的に空撮してきました。今まで撮影してきた中で、実際に飛行してみて「こんな見方があるのか」「面白い場所だ」と感じた鉄道スポットを紹介します。
この記事の目次
・八尾~摂津で見た謎のトライアングル
・東京の大井に似た雰囲気「鳥飼車両基地」
・阪急新大阪連絡線の名残がくっきりと
・なんばにあった森の正体は…?
【画像枚数】全21点
八尾~摂津で見た謎のトライアングル
私は1997(平成9)年、大阪芸術大学写真学科へ入学し、5年間ほど大阪暮らしをしていました。東京しか知らなかった身には、大阪の文化や生活全てが異文化であり新鮮でした。
社会人になり、大阪や京都といった関西方面の空撮を始めたのは2012(平成24)年のこと。初めて大阪の空を飛んだときは、“大阪暮らし”の思い出が蘇ってきたものです。そういえば、あの場所は変な形のジャンクションだったとか、木が生えた高架駅はどうなっているのだろうとか、学生時代に不思議であった場所が上空からだと一目瞭然でした。今回は2023年までに実施した大阪空撮の中から、何か所か面白い場所を紹介します。
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Writer: 吉永陽一(写真作家)
1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。