現代戦じゃ絶対ムリ!?「屋根なし戦車」パッと見キケンなのにナゼ? 実は大きなメリットも

実はドイツにも似たようなコンセプトの車両があった

 実は第二次世界大戦中にはドイツ軍でも既存戦車の生産ラインを流用しつつ、生産が面倒な砲塔を撤去し、代わりに砲を車体に直付けする対戦車自走砲が開発されています。

 これら車両は最初の「マルダー」シリーズこそ上部はむき出しの状態でしたが、後に登場した「ヘッツァー」に関しては密閉式の固定砲塔となっています。「ヘッツァー」は、大戦後半のドイツ軍の敵の進入路で罠を張る機動防御で待ち伏せ車両として使われるようになると、真価を発揮するようになります。

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ワルシャワ蜂起で鹵獲された「ヘッツァー」初期型(画像:パブリックドメイン)。

 同じ「戦車を駆逐(追い払う)」する車両ではありますが、アメリカ軍の駆逐戦車は「攻め」待ち伏せに特化し、ドイツ軍の方は「守り」の待ち伏せ特化したため、その車体の構造には大きな違いが生まれましたといえるでしょう。

【了】

【ホントにむき出しだ!!】これが、駆逐戦車の砲塔上部です(写真)

Writer: 斎藤雅道(ライター/編集者)

ミリタリー、芸能、グルメ、自動車、歴史、映画、テレビ、健康ネタなどなど、女性向けコスメ以外は基本やるなんでも屋ライター。一応、得意分野はホビー、アニメ、ゲームなどのサブカルネタ。

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