特急&新幹線よりも最短・最速・最安・最楽!? 旅行ミステリーに使えそうな「伊勢湾フェリー」とローカル線の実力

乗船してみた

 近鉄+名鉄特急と比較しても、鳥羽17時40分発の近鉄特急と、名鉄名古屋20時26分発の名鉄特急を乗り継いで豊橋20時26分着(4680円/2時間46分)。フェリー経由は17時40分発、新豊橋20時22分着ですから、やはりフェリー経由の方が速くて安いことになります。

 なお東海道新幹線の乗り継ぎがスムーズな場合は、近鉄特急+新幹線が最速で所要は2時間24分ですが、先述の通り運賃は5740円と、「豊橋・鳥羽割引きっぷ」よりかなり割高となります。

 このトラベルミステリーのトリックに使えそうな伊勢湾フェリーに、筆者(安藤昌季:乗りものライター)は2024年7月に乗船しました。

Large 240717 isewan 02

拡大画像

鳥羽のりば(2024年7月、安藤昌季撮影)。

 伊勢湾フェリーの鳥羽のりばは、JR・近鉄の鳥羽駅から徒歩12分。鳥羽水族館やミキモト真珠島の近くと、観光に便利な場所です。鳥羽のりばは2階のきっぷ売り場が広く取られ、土産物コーナーもあります。

 出港は朝8時10分の伊良湖港行き。船は「知多丸」でした。徒歩乗船は後部、車両甲板から行います。筆者は階段を上がりましたが、エレベーターもあります。

 普通客室に入ると、進行方向の座席とボックス席、カーペット敷き座席があります。同じフロアに船内売店があり、たこ焼き、焼きおにぎり、揚げもち、フランクフルト、焼きそば、ナポリタン、伊勢うどんと、暖かい食事が楽しめます。

 飲料メニューも鳥羽サイダー、ビール、カフェオレ、クリームソーダなど種類は豊富。ソフトクリームやかき氷、シェルレーヌなどスイーツも多く、1時間程度の航路としては充実しています。

 売店の横には特別室券を売る自販機がありました。400円で入室できる有料サービスです。室内にはリクライニングシートやゆったりしたソファ、大型テレビ、空気清浄機があります。女性用のトイレには、化粧鏡と椅子のスペースも用意されています。また甲板も分けられており、「鳥羽丸」以外の船は特別室前方に回り込んで甲板が設置されているため、なんの妨げもない前面展望を楽しめます。

【写真】追加料金で入る伊勢湾フェリー「特別室」とは

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

4件のコメント

  1. 半島名間違ってます┐⁠(⁠´⁠ー⁠`⁠)⁠┌

    • ご指摘ありがとうございます。修正いたしました。

  2. 島の名称が間違っております。

    誤:出港すると、進行方向右側に板手島が見えました。
    正:出港すると、進行方向右側に坂手島が見えました。

    板→坂

    • ご指摘ありがとうございます。修正いたしました。